永谷正樹のなごやめし生活

「なごやめし」について書き綴ります。

沖縄で「なごやめし」!?その実力はいかに?

12/6(火)から12/8(木)まで沖縄へ行ってきた。もちろん、仕事である。

6日の夜、沖縄在住の友人に連れて行ってもらったのが、『名古屋めし酒場 喰いしん坊太郎 久茂地本店』。まさか沖縄で「なごやめし」が食べられるとは思わなかった。ひと昔前の、海外の日本料理店でありがちな、和食を食べたことのない料理人が作る“なんちゃって和食”ならぬ“なんちゃってなごやめし”かもしれない。しかし、それはそれで面白い。いろんな意味で期待に胸を膨らませつつ、店へ向かった。 

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店は国道58号線沿い、久茂地交差点と泉崎交差点の間。看板にデカデカと「名古屋名物」と書かれている。沖縄の人たちの、名古屋に対する認知度はどんなものだろう。沖縄では高校卒業後、進学や就職で大阪や東京へ行くという話を耳にした。大阪と東京の間にある名古屋は眼中にないと思うのだが。でも、沖縄で「名古屋」の文字を見ただけで嬉しくなるのは、私にも郷土愛があるということか。

店へ入ると、会社帰りのサラリーマンのグループが数組。皆、手羽先をアテに呑んでいた。この光景は名古屋の居酒屋そのもの。で、私たちも手羽先(4本380円)を注文。

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 名古屋の『風来坊』や『世界の山ちゃん』の手羽先よりも大ぶり。しっかりと二度揚げされていて、皮はパリパリ。やや甘めのタレとピリ辛のコショウの味のバランスも本場さながら。いや、むしろ、こっちの方が旨いとさえ思った。

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こちらは味噌串かつ(1本180円)。赤味噌と相性のよいゴマがかかっているのがニクイ。名古屋人が喜ぶツボをしっかりと押さえているのだ。味噌ダレはさらっとした口当たりで、酒にはこちらの方が合う。やや衣が厚めなのは、好みが分かれるところだろう。 私はどちらかというと、薄衣でカリッと揚げた串かつが好み。

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一方、「金のシャチホコエビフライ」(680円)と名付けられたエビフライは薄衣。絶妙な火加減で仕上げられていて、噛むごとにプリプリとした食感と海老の甘みがしっかり。メニューのネーミングは?だが(笑)、味はかなりレベルが高い。

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いちばん驚いたのは、鉄板ナポリタン(680円)。名古屋の喫茶店を代表するメニューだが、最近では市内の居酒屋でも見かけることがある。ただし、それはあくまでも酒の肴。量は0.7人前というのが相場だろう。しかし、ココのはしっかりと1人前以上のボリュームがあった。

味付けも完璧。麺は細麺を使用。茹で上げなのか、食感はアルデンテ。フニャフニャの茹でおきもそれはそれで一興だが、やはりきちんと作った方が旨い。ケチャップの味に深みがあるのは、炒める際にコンソメを使っているからだろう。仕上げに振りかけた粉チーズの香りや味も心地良いアクセントになっている。

店のHP(ヒトサラ)を見ると、店主は愛知県生まれ。店は愛知万博開催年の'05年にオープンしたとのこと。こんなところにも第一次なごやめしブームの余波はあったのだ。万博開催前後は『矢場とん』や『世界の山ちゃん』、『山本屋総本家』など「なごやめし」の有名店がこぞって東京進出を果たした。その「快挙」にメディアはこぞって報じたが、東京以外の地でのれんを掲げた店が紹介されたのを私は見たことがない。

今はネット通販が普及しているので、ひと昔前に比べると、現地でなければ入手しにくい赤味噌など調味料の仕入れも楽になったことだろう。それだけに今後は他府県に進出する店も増えていくに違いない。これからは出張で訪れた町で「なごやめし」を探してみようと思う。そして、心の中で「頑張ってください!」とエールを贈ろう。