永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

釜玉ラーメンは、コーチンビギナーにオススメの一杯。

地元に住んでいながら、名古屋コーチンを食べたことのない人は多い。専門店へ食べに行こうものなら1万円は覚悟せねばならない。庶民にとっては高嶺の花なのだ。が、大須・新天地通沿いにある『釜玉屋』は例外中の例外。

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看板メニューの「釜玉ラーメン」は、讃岐の釜玉うどんを参考に、コクのある名古屋コーチンの卵を使用している上、タレにも名古屋コーチンのエキスがたっぷり。

卵黄とネギのみのシンプルな並盛は380円と激安。↑写真は名古屋コーチンのミンチとモヤシ、海苔、海老辛をのせた「グランプリトッピング」(並盛380円+250円 計630円)。このメニューで地元のグルメイベントに挑み、グランプリを獲得したことから、この名前が付けられたそうだ。

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また、商店街をブラブラ歩きながら食べられるように、麺100グラムのお試しサイズ(写真左)も用意していて、こちらはたったの280円!店主によると、このお試しサイズ、コーチンの卵を割るのに失敗したら、赤字になってしまうほど儲からないらしい。が、食べ歩きの街・大須では、中学生や高校生でも手が届くメニューは必須なのだ。

さて、肝心な味だが、釜玉うどんのようなシンプルな味かと思いきや、凝縮されたコーチンの旨みと卵のコクが混ざり合った複雑な味わい。鶏がベースなだけに、巷のまぜそばよりも後味がさっぱりとしている。あまりの旨さにイッキに掻き込んでしまった。

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さらに、ここにはもう一つ看板メニューがある。その名も「小倉ラーメン」(500円)。・・・・・。メディアに採り上げられたいがための確信犯的なニオイがプンプンする(笑)。何でもかんでも小倉あんをのせりゃイイってものではないぞ(怒)。

釜玉ラーメンのようによくかき混ぜて・・・。うわーっ!写真掲載を自主規制するほど美味しくなさそうなビジュアルになってしまった(笑)。

勇気を出して食べてみると、小倉やアイスクリーム、メープルシロップが絡んだ麺が旨い。ジャイアンシチュー的な味を想像したが、デザートだったのね。うん、それなら納得。