永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

来年のテーマは、“オールドルーキー”

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まもなく2017年も終わりを迎える。大掃除をしたばかりのキレイな仕事場で今年を振り返ってみた。
今年、テーマとして掲げたのが、「撮ル、書ク、喋ル。デ、世界ヲ明ルク。」
従来の業務である「撮ル」(写真)と「書ク」(文章)に「喋ル」、つまり、講演会やセミナーの講師やテレビなどのメディアでコメントする仕事も同列に扱い、これらで世の中に貢献する、というものだった。
いわば、『取材屋』(私の個人事業の屋号)の経営理念のようなものだ。
不思議なもので、そう宣言すると、昨年よりも「喋ル」仕事が増えた。しかも、名古屋市や名古屋青年会議所ロータリークラブ、愛知県図書館など公的機関からのオファーが多かった。
テレビは地元ローカルからはオファーがなかったものの、テレビ朝日マツコ&有吉 かりそめ天国』から声がかかり、名古屋めし専門のライターとして出演させていただいた。ほかにも『朝日新聞』や『日刊ゲンダイ』、『週刊SPA!』などからも取材を受けた。
一方、写真と文章の仕事では、Webの仕事が増えた。と、いうよりも仕事量は紙媒体と逆転してしまった。今後はますますWebがメインになりそうな予感がするが、やはり、紙媒体を主戦場にしていきたいと思っている。
一昨年、昨年と売り上げは減少の一途を辿っていただけに、今年は少しだけ盛り返した。わが家の家計のことを考えると、まことに喜ばしいことではある。が、究極的な目標である「世界ヲ明ルク」できたのか?
26歳のとき、世間知らずのままフリーとなり、無我夢中で仕事をしてきた。東京中の編集者たちに「名古屋に面白いヤツがいる」と、言わしめたいと思っていた。ところが、あれから20年以上経ったにもかかわらず、まったくの無名ではないか。
さて、来年はどうするのか?50歳を目前にどう生きるのか?そんなことを考えていたら、BGMに流していた竹原ピストル「オールドルーキー」の歌詞が心に染みた。

オールドルーキー/竹原ピストル

(前略)

いやはや丸くなったよ…って笑ってりゃあ そりゃあ酒もやさしくなるさ
だけど俺はやめたんだ
そういうのはもうやめたんだ
オールドルーキー

何度でも立ち止まって
また何度でも走り始めればいい
必要なのは走り続けることじゃない
走り始め続けることだ

(後略)

そう、何歳になっても走り始め続けることなのだ。カメラマンとして、ライターとして、イチから、いや、ゼロから写真の1枚1枚、原稿の一文字一文字、講演やセミナーのひと言ひと言を見つめ直すのだ。よりクオリティの高いものを世に出せるように、何度も立ち止まり、何度もスタートし続けるのだ!そして、来年から使い始めるトラベラーズノートのスケジュールを真っ黒にしよう!

皆様、今年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

平成29年 大晦日  永谷 正樹