永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

福田知鶴さん

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福田知鶴さん。

名古屋のアラフィフ世代以上の方なら知らない人はいない、地元の人気タレントだ。CBC「ミックスパイください」や「興味の生ルツボ」、東海TV「ぴーかんテレビ」などでレポーターとして活躍していた。

私のフィールドは雑誌なので接点はまったくなかったが、テレビで明るく元気いっぱいにレポートする姿を見て、「この人とは、いつかどこかで会うだろう」と思っていた。

知鶴さんとはずいぶん前(2008~2010年頃?)にmixiで繋がり、ときどきコメントし合っていた。その後、Facebookでも友達となった。

リアルに会ったのは、2015年9月頃。あるイベントで一緒になり、

「はじめましてじゃないけど、はじめまして」と、ヘンな挨拶をしたことを覚えている。

リアルに会った頃は「ぴーかんテレビ」が打ち切りとなり、知鶴さんのみならず、地元のテレビ番組から地元タレントが消えた時期でもあった。地元タレントはテレビに出ていてナンボである。テレビで顔を売り、イベントの司会やセミナーなど仕事のオファーがあるのだ。

そんなどん底の時期に、詳しくは書けないがプライベートでも最悪な状況だった。にもかかわらず、愚痴をこぼすことなく、人の悪口を言うことなく、いつも明るかった。まったく、どれだけ強靱な精神力を持っているんだ。

また、この時期には私と一緒にプロフィール写真の撮影会やスマホカメラの撮影講座、キャッチコピーの作成講座などを開催したこともあった。わずか数千円で福田知鶴と会えるのである。当時、足を運んでくださった皆様は本当にラッキーだと思う。

そんなこんなで今でも食事に行ったり、飲みに行ったりしている。この前なんかは、私が取材に訪れた店が撮影した料理をお土産に持たせてくれたものの、多すぎて食べきれないので知鶴さんの自宅に届けたこともあった。それも2回。

「オレたち、つき合ってるみたいじゃん(笑)」と大爆笑した。

知鶴さんは、私の友人である。いや、ちょっと違うな。知鶴さんはテレビで、私は雑誌と、ジャンルこそ違うものの、お互いに長年にわたってメディアで仕事をしてきた。知鶴さんは表情とアクション、声で情報を伝え、表現する。私は写真と文章で何かを伝え、表現する。同じ表現者であり、戦友と言ってもよい。

また、メディアで何かを伝えるには、視聴者の、読者の目線に立たねばならない。私を含めた雑誌をメインに仕事をしているライターやカメラマンは大半が貧乏なので(笑)、読者目線だけではなく弱者の代弁もできる。

一方、テレビで活躍している人々は、少なくとも私が知っているテレビ業界の人々は皆、リッチなセレブである。知鶴さんがどれほどのギャラをもらっているか知る由もないが、当たり前の金銭感覚を持っている。だからこそ、視聴者に愛されているのだろう。

実際、知鶴さんは、子供虐待防止の「オレンジリボン運動」などボランティア活動にも積極的に参加している。私も以前、大学で講師をしていた頃にゲストとして授業に呼んだことがある。現役のタレントから話を聞けるとあって、学生たちはとても喜んでいた。

以前、知鶴さんは、

「視聴者の中には一人暮らしの高齢者の方や病気で寝たきりの方、家に引き籠もりがちな障がい者の方もいらしゃるはず。そんな弱者といわれる人たちにも喜んでもらえたら」と話していた。

それはもはやタレントではなく、ジャーナリストだ。明るく元気いっぱいの福田知鶴だけではなく、人生でさまざまな経験をしたことで、人に寄り添い、喜びも哀しみも共感する福田知鶴へと進化を遂げているのだ。

知鶴さん、これからもお互いに頑張って仕事しましょう!どれだけ有名になっても、友達でいてくださいね(笑)。