永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。4

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40歳を過ぎた頃から、こってり系のラーメンを食べなくなった。それこそ、以前は深夜1時に『横綱ラーメン』でラーメンの大盛を食べても全然平気だった。今、同じことをしたら……リバースしてしまう(笑)。野菜がテンコ盛りの二郎系なんぞは論外。そもそも麺まで辿り着かない(笑)。

同様に、カップ麺やカップ焼そばも胃がもたれてしまい、ほとんど食べなくなった。食べられるのは、「どん兵衛」などのカップうどんや袋入り麺の一部しかない。確実に老化現象はすすんでいるのだ(笑)。

だから、今、私が美味しいと思うラーメンは、鶏ガラベースのいわゆる“昔ながらの中華そば”になる。しかし、これが探してもなかなか美味しい店は見つからない。あまりの旨さに唸ってしまった店はまだ数えるほどしかないのが現状だ。

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今回、紹介する『しな喜』は、江南市小牧市などに数店舗展開しているラーメン店。ここが私の中で中華そばの“基準”となっている店である。私が行ったのは、江南店。久しぶりに訪れたのだが、店の外観も店内もキレイになっていた。どうもリニューアルしたようだ。

注文したのは、「らーめん」と「チャーハン」のセット(すみません。価格は失念しました)。すべてのラーメンに炒飯を付けることができるので、厚切りチャーシューをのせた「Aらーめん」をセレクトしようか迷ったが、やはりここはデフォルトに。

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これが「らーめん」。具材はたっぷりのチャーシューとメンマ、海苔、ネギとデフォルトのわりには豪華。スープは鶏ガラのダシがきいていて、老若男女誰もが好む味。チャーシューもとてもやわらかくて旨い。ほんと、ごくフツーなのだが、これがイイのだ。

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で、チャーハン。目の前に運ばれたとき、量が少ないように思えたが、かなり圧縮してあったので(笑)、ちょうどよいボリュームだった。味付けはややコショウ辛かったが、こんなものだろう。

チャーハンとラーメンをそれぞれ交互に食べても違和感はない。ただし、これはデフォルトの「らーめん」の話であり、ほかのラーメンの場合は異なるかもしれないが。

少し気になったのは、おそらくチャーハンが作り置きだということ。あらかじめ作っておいたチャーハンを保温ジャーに入れて、注文が入ると、それを再び炒めるというものだ。ランチタイムの混雑緩和のためだろうが、注文ごとに中華鍋を振る町中華もあるのだ。

やはり、チャーラーの世界は、深い。