「こうありたい」と願う自分と、「できない」自分。
その隔たりが大きいと、人は悩み、道に迷う。
そのまま進むか、諦めてしまうか。
理想と現実との隔たりの間で抱えていた悩みや苦しみ。
それら背負い込んだものを下ろして、解放されたい。
その気持ちもわかる。
たしかに、諦めるのも一つの道だろう。
でも、苦悩から解放される道はもう一つある。
そのまま進むのだ。
端から見れば、足踏みしているだけに見えるかもしれない。
ゆっくりでもいい。
あいつは頑固者だ、偏屈だと嘲笑の的になるかもしれない。
笑う奴には笑わせておけばいい。
「こうありたい」と願う自分に1ミリでも近づくのだ。
私が選ぶのは、間違いなく後者。
悩みや苦しみから解放されたいのではない。
「内なる自分」が喜び、心の中で小さなガッツポーズをとるためだ。
そこに生きる喜びが、ある。