永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。10(番外編)

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チャーラーの旅。今回は番外編。

自宅の近くに、台湾ラーメンが有名な店がある。ドラマ『孤独のグルメ』にも登場した名古屋市西区比良の『台湾ラーメン 光陽』だ。

tabelog.com

ここは夜のみの営業。店の前を通ると、いつも店内は多くの人で賑わっている。この日、車で通りかかったときにのぞき込むと、カウンター席が空いていたので、すかさず車を駐車場に止めた。

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カウンター席に座って、メニューを見る。こちらは、麺類と飯物、スープ類、ドリンクのメニュー。

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こちらは、一品料理のメニュー。台湾ラーメンが有名だが、ラーメン屋ではなく、町中華であることがわかる。

最初からわかっていたことだが、ここにはチャーハンとラーメンのセット、いわゆる「チャーラー」はメニューにない。サービスメニュー的なものを用意しなくてもやっていけるということだ。

で、注文したのは、「台湾ラーメン」(648円)と「炒飯」(540円)。デフォルトの「ラーメン」(500円)も気になったが、看板メニューの台湾ラーメンを喰ってなんぼだろうと思ったので断念。あ、でも、台湾ラーメンは、辛さ控えめにした。辛いものはわりと好きだが、台湾ラーメンの辛さは少しだけ苦手なのである。

炒飯はノーマルなもの以外に「にんにく炒飯」(648円)と「ピリカラ炒飯」(500円)、「ピリカラにんにく炒飯」(648円)と3種類もある。なかでも、ピリカラにんにく炒飯は人気のようで、他の席から、どんどん注文が入っていた。

そこで、ふと、疑問に思ったのが、台湾ラーメンとピリカラにんにく炒飯を一緒に食べるのはいかがなものかと。味が似ている(と思われる)ので、舌が麻痺してしまい、どっちがどうとかわからなくなるのではないか。ピリカラやにんにくの炒飯はヒジョーにソソられたものの、ノーマルな炒飯にしたのである。

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まず、目の前に運ばれたのが炒飯。カウンター席なので、親父さんが中華鍋を振っている音が聞こえるのである。そのリズミカルな音だけで、ここの炒飯は間違いないと確信していた。

米粒の状態は、しっとりとパラパラの中間。味付けは濃すぎず、薄すぎず。チャーシューの旨みやネギの香りなど、複雑な味わいが絡み合うさまは、まさに町中華の炒飯である。

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炒飯を1/3ほど食べた頃に台湾ラーメンが出てきた。まずは、スープをひと口……。うん、実に奥行きのある味わい。きっと、フツーのラーメンでもかなり旨いと思う。辛さ控えめにしたせいか、辛みはほんのわずか。ノーマルな辛さにすればよかったと少し後悔。

麺はやや細めのストレート。適度なコシがあり、スープの旨みを吸った麺の美味しいこと!炒飯と交互に食べると、これまた旨い。夜遅くても多くの客が訪れる理由がわかったような気がする。