永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。17

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「チャーラーの旅。」は、基本的に町中華での食べ歩きを基本としている。しかし、店名に「中華そば 焼めし」とあれば、行かないわけにはいくまい。それが春日井の『中華そば 焼きめし かたぶつ食堂』である。

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実は、訪問するのは今回で2回目。初めて行ったときは、お昼時のピークで駐車場が満車で空くのを待って、ようやく入店できたことを覚えている。かなりの人気店なのだ。

で、注文したのは、デフォルトの「魚介豚骨」。しかし、五十路の私の口には合わなかった。コッテリすぎるのだ。これは仕方がない。それもあって、今回は「魚出汁中華」をオーダー。もちろん、「半焼めし」も併せて。

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これが「魚出汁中華」。ほんのりと煮干しの出汁が香るイメージだったが、これもまたものすごく濃厚。ラーメン単体だけだとキツイほど。これも「魚介豚骨」と同様に、残念ながら私には濃すぎる。風味なんて生易しいものではなく、煮干しの味そのまま。ガツンとくる味が好きな人にはたまらないだろう。無性にご飯ものが食べたくなる。なるほど、だから焼めしも店の名物なのだ。

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これが「半焼めし」。パラパラ系で塩気のバランスなどかなりレベルは高い。しかし、私が注文した「魚出汁中華」と交互に食べると、どうしても「魚出汁中華」の方が勝ってしまうのだ。ラーメンをおかずにするのであれば、焼めしである必要はない。白飯でも、というか、白飯の方がいい。

チャーラーはチャーハンとラーメンのセットの略称である。ただ単に別々のメニューをセットにしたように見えるが、私はチャーラーを1つの料理として捉えている。

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これは、犬山城の近くにある『本町茶寮』の「炙り田楽定食」である。犬山城以外にも岡崎市や豊橋市でも田楽は名物。水切りした豆腐を焼き上げて豆味噌のタレを塗った「田楽」と大根の葉と炊き上げた「菜めし」。

それぞれ単品を注文する人はいるだろうが、かなりレアケースである。「菜めし田楽」という呼び名があるように、「田楽」と「菜めし」はセットで1つの料理なのである。チャーラーもまた然り。だからこそ、深い。そこに「チャーラーの旅。」の楽しさもあるのだ。