永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

悩むのは、本気で生きている証。

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人は悩んだとき、その問題が大きければ大きいほど根本的な解決を避ける。病気の治療で例えるなら、対症療法ってやつだ。また、「仕方がない」と諦めたり、酒を飲んだり旨いものを食ったりして気を紛らわすのも、解決にはつながらないとはいえ、選択肢の一つといえよう。

根本的な解決、根治療法となると副作用も大きい。抗がん剤のように、激しい痛みを覚悟せねばならないから、逃げ出したくなるのだ。ヘタをすると、その苦しさのあまり死んだ方がマシとさえ思ってしまう。

たしかに、生きるということは本当に面倒くさい。問題から目を背け、うっちゃらかすことができればどんなにラクか。でも、それは生ける屍だ。次から次へと問題が起こるのは、そして悩むのは、懸命に、本気で生きている証なのだ。

だから、私はどんなに苦しくても根治療法を選びたい。この人生は学校のようなもので、目の前に現れている問題や困難は、いわば宿題だ。学校の宿題をサボりまくった私がこんなことを言っても説得力がないのを承知の上で言う。クリアすべき課題を残したままあの世に行くのは御免だ。

何よりも、“内なる自分”から「お前はよく頑張った!」と褒めてもらいたい。幸せな人生とはそういうものだと思っている。