永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

夏の終わり。

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「よく毎日書けるね」とか「毎日書けることがあって羨ましい」、「毎日書けるのは、それだけ引き出しが多いんだよ」と、よく言われる。

とんでもない話だ。そもそも、ライターと名乗るのも恥ずかしいほど語彙も少なければテクニックもないから、毎日書いているだけである。もちろん、ブログのネタになるようなスリリングな毎日を送っているわけでもない。私はどこにでもいる、平凡な中年男なのだから。

とくに仕事場に籠もって原稿を書く日が続くと、本当に書くことが何にもない。でも、書かねばならない。完全に義務感だ。どうしようと頭を抱えているときに「降って」くることもある。

しかし、今日はいくら頭を捻っても、まーったく出てこないのである。それでも書かねばならない。で、いっそのこと、書けないということを書いてしまえ、と(笑)。

しかしまぁ、このところ朝晩はめっきり涼しくなりましたね。もう、夏も終わりですね。なんて、書いてみる(笑)。

これはFacebookにも書いたが、夏の終わりに寂しい気持ちになるのはなぜだろう。おそらく、オノレの人生とオーバーラップさせているのだからだと思う。

21歳と18歳になる私の息子たちを季節に例えると、生命が燃えさかる夏だ。これは間違いない。では、私はどうか。

夏の終わりなのだ。これから秋へと人生という季節が移ろいゆくなかで、何も考えず、ぼーっと生きていたら、枯れていくしかない。実をたわわに実らせるには、これからオノレがいかに生きるのかにかかっている。

だから、書く。オノレの運命を、人生を変えるために。