永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

凡人以下クズ未満。

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ライターは人と会うのが仕事である。そして、人の人生や生き様を垣間見て、それを文字にする。いうなれば、その人の物語における語り部やストーリーテラーである。そこに私自身もやり甲斐を感じている。

私が仕事で会う人は、雑誌なり、ネットなりのメディアに登場するような人である。だから、世間一般とは異なる世界観や並外れた特技や技能を持っている、いわゆる「異能の人」だ。

私の場合、主に美味しい料理を作る人が取材対象者であるが、やはり、いい意味で変わった人が多い。私は愛を込めて彼らのことを「変態」と呼ばせていただいている(笑)。だから、私のFacebookの友人も変態だらけ(笑)。

「お前こそ変態だ!」と聞こえてきそうだが(笑)、冷静になって考えてほしい。異能の人の話を聞き、世間一般の人が理解できるような文章で表現するのが私の仕事なのである。

そのためには何よりも私自身が世間一般の常識を熟知していなければならないのである。いわば、アブノーマルの世界とノーマルの世界との橋渡し役が私なのである。クドクドと回りくどい言い方をしているが、私は凡人であるということが言いたかったのだ。 

いや、凡人は褒めすぎだな。それ以下。適当な言葉が見つからないが、それ以下。んー……。凡人以下クズ未満といったところか。クズと言い切ってしまってもイイけど、クズと結婚した女房やクズの子として生まれた息子たちが不憫だからクズ未満。

異能の人が意に介さないような、しょーもないことで凹むし、悩む。努力すれば報われるかもしれないのに、怠ける。本当にみっともないったらありゃしない。

ときどき、このブログで書いている格言めいたことに共感してくださる方もいらっしゃる。決してそれは誰かへのメッセージとして書いたものではない。私自身への戒めとして書いているだけだ。ちょうど居酒屋のオヤジが便所に相田みつをの作品を飾っているのと同じように。

 凡人以下クズ未満の私でも、報われたい、浮かび上がりたいという気持ちだけはある。だから、足掻く。みっともないけど、足掻く。