永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

「永谷正樹」を仕事にする。

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私は写真を撮り、文章を書く。普通はカメラマンとライターが2人で取材へ行くのだが、私はいつも1人。

少し前まではそれがコンプレックスだった。

なぜなら、私が写真を撮っている間、ライターだけで食っている人は一生懸命文章を書いているだろうし、私が文章を書いている間、写真を生業としている人は一生懸命撮影しているわけである。

1日は24時間しかない。1年は365日しかない。単純に考えて、私は彼らの半分しか仕事をしていない。どう頑張っても彼らのスキルに追いつくことは不可能なのだ。

写真と文章が両方できるから、経費も一人分ですむという理由で仕事を依頼されることは嬉しいし、ありがたいと思っている。フリーとなったときにそれを私のウリにしようと思っていたし、実際にそうしてきた。

でも、その反面で「便利屋」じゃねぇかという思いもあった。私にしかできない仕事ではなくて、誰でもいいんでしょ、みたいな。

今思えば、めちゃくちゃヒネくれてるな。あ、今はそんな気持ちは微塵もないし、私だから、私にしかできないからオファーをいただいていると感謝してますから。

なぜ、コンプレックスを乗り越えることができたのかを説明すると長くなるので端折って言う。

カメラマンである私も、ライターである私も、セミナー講師である私も、テレビなどのメディアでコメントする私も、私であることに変わりはない。カメラマンやライターという肩書きではなく、「永谷正樹」を仕事にしようという結論に至ったのだ。

詳しくは↓6年前に私が書いていて挫折したブログをご覧いただきたい。

shuzaiya.cocolog-nifty.com

ライターだけで、写真だけで食っている人たちには今も敵わないと思っている。でも、毎日ブログを書き続け、毎日写真を撮り続ければひょっとしたら……追いつくかもしれない。いや、こんな駄文では無理か(笑)。追いつくことはないけど、せめて距離を縮めたいとは思っている。