永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

変態ホイホイ。サードシーズン(笑)。

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忘れた頃にやってくる超不定期連載「変態ホイホイ。」(笑)。

あまりにも久しぶりすぎるので、ご存じない方もいるかもしれない。これは、言い寄ってくる相手がすべて変態という私の友人(女性)の変態エピソードをまとめたものである。

先日、電話で話していたときのこと。唐突に「今日、変態がいたんですよぉ」と彼女。

これまで紹介したエピソードは、つき合っていた彼氏または好意を寄せていた相手が変態だったというパターンだった。しかし、まったく見ず知らずの変態と遭遇することも多々あるという。さすがは変態ホイホイである。

「ショッピングモールのフードコートでお昼ご飯を食べていたんですよ」と彼女。

彼女は女子らしくないとことがあり、グループで行動するよりもお一人様を好む。で、ランチもパンケーキやパスタのようなオシャレカワイものではなく、こってり系のラーメンや牛丼も一人で食べに行く。

って、まぁ、それはどうでもよい。変態と遭遇したのは、そんな一人メシをしている最中のことだった。

「お昼のピークの時間が過ぎていたこともあって、席はガラガラだったんです。にもかかわらず、60歳くらいのおじさんが食べている私のすぐ目の前に座ったんですよぉ」

偶然ということもあるし、彼女の勘違いということもある。そのフードコートに通い詰めていて、座った場所がたまたまおじさんの定位置だったことも考えられるが、このとき彼女の変態センサーが反応したのだ。

「で、私の顔をニヤニヤ笑いながらじーっと見てくるんですよ。すごくキモチ悪かったんだけど、目を逸らしたら負けだと思って、私もおじさんをじーっと見てやった」

彼女のこの対応が人とズレていると思うのだが、変態には効果があるだろう。私なら慌てて退散すると思う。しかし、おじさんは筋金入りの変態だった。まったく意に介することなく、自分を見つめ続けるのだった。どちらかが目を逸らしたら負けというチキンレース状態が続いた後…。

「もう、これ以上はヤバイと思って、食べてる途中だったけど、おじさんの視界に入らない場所に移動しました」

うん、それは正しい選択だ。むしろ、なぜもっとはやくそうしなかったのか。それにしても、おじさんが我を忘れて凝視してしまうほど、彼女はエロティックな格好をしていたのだろうか。聞いてみたところ、

「ううん、Tシャツと短パン」とのこと。

短パン……。おじさんは脚フェチだったのか。いや、それなら顔ではなく脚を見ているはずだ。彼女の顔が変態を引き寄せているのである。

席を移動して難を逃れた彼女だったが、この話にはオチがある。

「移動した席でまたご飯を食べていると、また別のおじさんが近くに座って私の顔をじーっと見てきたんですよぉ」

やっぱり、彼女は変態ホイホイだわ。