永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ライターは儲かる仕事なのか。

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ネット、とくにtwitterには、羽振りの良さそうなライターさんがやたらと多い。ブログだけで月ナン万とか。やたらといくら稼いだのかを呟いている。

売り上げの目標がモチベーションになるというのは、私にはできないが本当にスゴイことだと思う。尊敬する。きっと、そういう人はライターにならなかったとしても十分稼げるだろう。

私は儲けることを目的にライターになったわけではない。ライターになりたかったわけでもない。いつの間にかライターとして仕事をしていたのである。

このブログだって、一応Googleアドセンスで広告は出しているものの、その収益は微々たるもの。そもそもブログで儲けるという発想がないのだ。このブログはオノレと向き合って、自分の気持ちを整理しようと思い、今年1月に復活させたのである。それ以上でもそれ以下でもない。

仕事から離れて、思ったことや考えたことを自由気ままに書く。いわば私の聖域でもある。それを銭カネに替えるというのは、オノレ自身を切り売りしているようで私には無理だ。

そもそも、私は毎月いくら稼いでいるのかも知らない。雑誌で仕事をすると、ギャラの支払い通知書が届く。それをマトモに見たことがない。確定申告でその年の売り上げを初めて知るのである。

何だか……。書いていて、私はライター以前に人としてどうなのよ?と思ってしまった。儲けることを否定しているわけではない。そりゃ儲けたいか儲けたくないかと聞かれれば、儲けたいに決まっている。でも、どうしてもそれを仕事のモチベーションにすることができないのだ。つまり、私はダメ~な人間ではないのか、と。

編集プロダクションを辞めてフリーになったのも、お金ではなくて時間が欲しかったからだ。っていうか、自由になりたかったのだ。好き勝手に生きたかったのだ。今の自分はその結果だろうと思っている。

稼ぎまくっているライターさんに聞きたいのは、ライターというのは本当に儲かる仕事なのだろうかということ。私はこれほど効率の悪い仕事はないと思っているのだが。それでも四半世紀も続けているのは、お金ではない部分、例えば人との出会いや原稿を書き上げたときの達成感、記事が掲載されたときの高揚感に魅力を感じているからだろうと思う。