永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

数字キライ。

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ライターのくせに文章を書くのが苦手というか、嫌いであることは、このブログの読者様ならご存じだろう。実は、文章よりも嫌いなものがある。

それが、経費の精算。取材現場までの交通費や駐車場代などの領収書を案件ごとにまとめて請求書を書くのである。

本来であれば、その月の取材にかかった経費は月末までに精算するのがベストだが、〆切が集中するため、どうしても月初めか、ヒドイときには月の半ばや後半になってしまうこともある。しかも、原稿を書くときに以上にテンションを上げなければ、とてもできない。私にとってはむちゃくちゃ大変な作業なのだ。

昨日も「今日こそは経費精算をやろう!」と、一念発起してとりかかるも、開始10分で睡魔に襲われた。数字を見ているだけで瞼が重たくなってくるのだ。途中で何度も何度も何度もサボって、請求書が完成したのは夜。自分でも呆れるわ。

思えば、幼い頃から数字が苦手だった。高校受験でも数学が足を引っ張っていたし、高校時代には数学のテストで0点という前人未踏の記録(?)も打ち立てた。何しろ、質問の意味が分からないんだから、答えようがない。そりゃ0点になるわな。

だから、ではないが、自分が毎月どれだけ稼いでいるか、まったく知らない。ギャラの支払い通知が届くものの、あまり見たことがない。確定申告のシーズンになって、初めてその年にいくら稼いだのかを知るのである。もっとも、確定申告も私ではなく、女房に任せっきりなのであるが。

あ、女房は私と違って数字が大好き。何しろ、数学が好きという理由だけで高校時代は理系クラスだったほど。一緒に車に乗っていても、前を走っている車のナンバーを見て、語呂合わせを考えたりと私には未知の領域の遊び(?)を楽しんでいる。

年が明けると、女房は確定申告の準備に取りかかる。申告書類を提出する3月の半ばくらいまで、私は何があっても女房の前で決して怒らず、腹を立てず、笑顔を絶やさない。何しろ、女房がヘソを曲げて確定申告の作業を放り出したら、終わりなのだ。

計算や事務作業が好きな人からすれば、面倒なことは女房にやらせる頭がオカシイ最低な夫だと思うかもしれない。でも、こればかりは本当にムリなのだ。もちろん、女房には悪いと思っているし、感謝もしている。