永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

責任が伴う遊び。

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ある人から「ナガヤさん、『仕事休みたい』って言わないですよね」と、言われた。肉体的に疲れたときなんかは休憩したいとは思うが、オフにしたいとは思わない。実際、完オフは年に数えるくらいしかとっていない。

フリーになったばかりの頃は、オンとオフを切り替えることで仕事もプライベートも充実するものだと思っていた。しかし、30代前半くらいのときに、それはムリだと諦めた。

サラリーマンの場合、労働時間は1日8時間と決まっている。言い換えれば、仕事は9時~17時までに終えねばならない。もちろん、そこから残業もあるだろうが。

私の場合、午前中にモチベーションが上がらなくて、何もしないまま昼になってしまうことはしょっちゅう。昼食を食べた後に睡魔に襲われてソファで横になったら寝落ちして気がついたら15時。それでもFacebookやtwitterに逃避したりしてエンジンがかかるのは16時半、なんてことはザラにある。まぁ、威張って言うことではないが(笑)。

で、16時半スタートで原稿を書き始めると、ひと段落つくのは夜、というか夜中。サラリーマンなら家族団欒だったり、テレビを見たり、晩酌したり、と、完全にプライベートの時間だ。15時までサボっている自分が悪いのである。

そりゃ決められた時間内に仕事を終えることができたら、それに越したことはない。しかし、原稿を書くという作業はそうはいかないのである。いや、世の中には朝から始めて夕方にはきっちりと終わらせるライターさんもいるだろう。そんな方からすれば、

「チッ!使えねぇヤツだな。死ねばいいのに」と、罵られても仕方がない。

でも、私にとってはオンとオフをボーダーレスにする方がラクなのだ。そもそも、いや、これは怒られるかもしれないが、私自身、取材へ行くのも、写真を撮るのも、遊びだと思っているフシがある。

写真を撮ることはもともと好きなので、それは完全に遊び。取材も、ときには初対面だというのに、さんざんバカ話をすることもある。それも完全に遊び。いや、遊びだと言い切ってしまうのも語弊があるな。「責任が伴う遊び」とでもしておこう。

ただ、原稿書きだけは、まだ遊びと捉えられない。あ、このブログは遊びだと思っているんだけどね。それだけでも進歩したと思っている。ブログを書く感覚で仕事の原稿も書けるようになれば、そんなに楽しいことはないんだけどなぁ。