永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

北京飯の旅。1

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皆様、お待たせいたしました!待望の(?)「北京飯の旅。」、記念すべき第一回目のレポートをお届けいたします!

この不定期連載企画の趣旨は、↓11月20日のブログにまとめてありますので、こちらをご覧になった上で読むとさらに楽しめます。

nagoya-meshi.hateblo.jp

また、リクルートのグルメ情報サイト『メシ通』でも、『豚唐onふわトロ玉子の「北京飯」にインスパイア系が存在したとは!』というタイトルで11月28日に記事が公開されました。

www.hotpepper.jp

『メシ通』の記事では、発祥の店『北京本店』のお膝元である安城市内で食べられる北京飯インスパイア系を紹介させていただいた。が、ひょっとして安城以外でも出している店があるのではないか?と思い、調べてみるとそれは的中した。三河エリア中心に沢山あったのだ。

しかし、今回紹介するのは、三河ではなく知多半島。この日は、東浦町で取材があり、周辺でランチに立ち寄る店を探していたときに見つかったのだ。

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その店は知多市朝倉町にある『ヒデジン餃子』。店名に「餃子」とあるように、焼餃子が6種類、雲呑が5種類、焼雲呑が3種類と、餃子のラインナップが充実している。町中華の定番メニューやホテル系のメニューも豊富で、使い勝手が良さそうだ。

tabelog.com

注文したのは、ランチメニューの「選べるセットランチ」。大陸系中華にある、「麺・飯セット」と同じだ。麺は、ラーメンと台湾ラーメン、天津ラーメンの3種類、ご飯ものは、天津飯とカニ玉飯、炒飯、そして、福来飯の4種類から好きなものを選べる。

この「福来(フーライ)飯」こそが北京飯インスパイア系。私は、この福来飯とラーメンを選択した。

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もったいぶって(笑)、まずはラーメンから紹介しよう。チャーシューとメンマ、モヤシ、ネギが具材のシンプルな醤油ラーメン。しっかりとダシの旨みがあり、麺とのバランスも良い。チャーシューやメンマも旨く、中華屋のレベルとしては高い方だと思った。

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とはいえ、残念ながら今回は「チャーラーの旅。」ではないので、ラーメンはオマケにすぎない。では、いよいよメインの北京飯インスパイア系、「福来飯」を紹介しようではないか。

見た目は、北京飯そのもの。「福来飯」は、「福が来る」という験担ぎから名付けられたのだろう。このセンスもなかなかイイ。私なら「北京飯」と同様に、店名を冠したメニュー名にしてしまうもんなぁ。「永谷飯」とか(笑)。あ、「ヒデジン餃子」の場合、「ヒデジン飯」になってしまう。これは……ナイな(笑)。

さて、肝心な味だが、北京飯から甘さを抜いたような感じ。『メシ通』で紹介した『八宝亭』の「支那飯」よりも甘さ控えめ。麺類食堂で食べる玉子丼や親子丼に近い味なのだ。

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豚の唐揚げは、やや火を通しすぎたのか、肉が少しかたかった。そこそこ下味がついていて、ご飯がすすむ……。いや、ここは正直に書こう。タレの味も唐揚げも味が濃いので、それぞれがケンカしてしまっているのである。だから、ラーメンとの相性も微妙。

食べ慣れている「北京飯」を基準に考えるから、そのような感想になってしまうのは私もわかっている。こういうものだと割り切って食べれば十分旨いと思っている。

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ランチには、ドリンクバーが付く。これは嬉しいサービスだ。

安城市の周辺地域ではなく、なぜ知多市で北京飯インスパイア系が生まれたのか。それが私は気になって仕方がない。いつか取材をしてこの謎を明らかにしたいと思っている。