永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

魅せる。

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自分で言うのもアレだが、裏表のない性格だと思っている。ブチキレたり、激しく落ち込んだりすることはあっても、いつまでも引きずったりはしない。

人とコミュニケーションを図るときも、自分のことを知らない相手にすべてをさらけ出すことで円滑な関係を築くことができる。何よりも、包み隠さないことで私自身がラクというのがいちばんの理由だ。

私のFacebookも公開設定にしてあり、「友達」に限らず、誰でも投稿を見ることができる。これも、すべてさらけ出すことで自分に興味を持ってもらい、リアルに会ったときでも違和感を覚えさせないようにするためには有効な手段だと思っていた。っていうか、それ以外の方法を私は知らないし、考えたこともなかった。

しかし、SNSにおいては、その発信方法は本当に有効なのだろうか。ふと、疑問に思ったのだ。

私のことをリアルに知っている人がFacebookを見たときはまったく問題ない。

「永谷のヤロウ、相変わらずバカだな(笑)」と思ってもらえれば幸甚である。が、私のことをまったく知らず、どこかで私のウワサを聞いて、仕事のオファーを出そうかと考えている人が見たら、果たしてどう思うか。

私のFacebookには、その日に食べたものも載せている。中には安くて旨くてボリュームのあるB級グルメもある。それを見た人は、ナガヤはそんなものばかり食べていると錯覚してしまう。実際、夕飯は家で食べることの方が多いのに、毎日飲み歩いているというイメージを抱いている人もいる。

たしかに、B級グルメを食おうが、高級フレンチを食おうが、家メシを食おうが、飲み歩こうが、私は私であるのは紛れもない事実。しかし、カメラマンやライターという仕事、実際は泥臭いのだが、何となくキレイに見える、みたいな世間的なイメージもある。

それを踏まえた上で、すべてさらけ出す必要があるのか。どうせ発信するのであれば、B級グルメではなく、高級フレンチの方がよいのではないか。反面、そんなことを考えている自分が男のくせにとてもイヤラシイ奴のように思える。

自分を「見せて」いくのか。それとも、「魅せて」いくのか。自分の中で答えはまだ出せていない。