永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

おっさんの本気。

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「年齢とともに仕事の量も増えていくものだと思ってた」

そう話すのは、写真専門学校の同期、ミサキだ。

nagoya-meshi.hateblo.jp

私も、そう思っていた。実際、雑誌やネットなどのメディアの場合、融通が利かない(と思われている?)年寄りよりも、才能のある若手を起用するイメージがある。50歳になる前、私はどう太刀打ちすればよいのか悩んでいたことがあった。そんなとき、私が講師を務めた撮影講座に来てくれた方が

「私は何十枚、何百枚撮って、イイと思う写真が1枚あるかないか。でも、ナガヤさんは一発で決めるでしょ。それがキャリアというものよ」と、励ましてくださった。この言葉は説得力があり、今でも支えられている。T橋さん、ありがとうございました。

では、今後、どのようにすれば仕事が増えていくのか。さらには、質の高い仕事を得ることができるのか。それについて語り合った。

あ、この日は仕事の現場がミサキの家の近くで、1ヶ月ほど前に財布を忘れて取材に出てしまい、ミサキに借りた駐車場代を返すために会いに行ったのだ。ちなみに借金の利息はドトールのコーヒー(笑)。

ミサキはこう続けた。

「インスタで知名度を上げて……」

いやいや、“インスタグラファー”なんてのもいるから。にしても、“インスタグラファー”ってナンだ!? 読者モデル的な、プロではない素人に毛が生えたような存在なのか?ギャラ代わりにクオカードとかを貰ってるのかな(笑)。

いずれにしても、50歳のおっさんが今さらインスタはないと思う、まじで。私はミサキにこう言った。

「向こうから頭を下げて仕事を依頼されるような存在をめざせばいい」

これは、50歳を迎える前からずっと私が思っていたことである。あ、「頭を下げて」は言い過ぎかもしれないな。とにかく自分のファンを一人でも多く作ること。そのために私は毎日ブログを書いているし、SNSにも投稿している。もちろん、日々の仕事も誠心誠意を尽くして取り組むのは言うまでもない。それしかないのだ。

さて、いかにすれば仕事の質、量ともに充実したものになるのか。最後にもう一つ。精神論っぽくなるが、絶対に夢を諦めないことだ。私は絶対に諦めない。もう、あとがないおっさんの本気はむちゃくちゃ怖いんだぞ(笑)。若いヤツラ、かかってきなさい。