永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

友達。

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SNSを見ていると、不思議に思うことがある。「友達」が3000人以上いるのに、「いいね!」やコメントが数人だったりする。それ、どういう「友達」なんだろう?と。

SNSを利用してネットワークビジネスなどメシのタネにしている人もいるだろうし、リアルな人付き合いが苦手で、SNS上だけのやりとりを楽しんでいる人もいるだろう。それは否定しないが、私は「友達」にそういう関係は望まない。

笑えるのが、女性、それも美人な女性のタイムラインに毎朝「おはようございます」とか「今日も綺麗ですね」とかコメントするおじさん。私は密かに「おはようおじさん」(笑)と呼んでいるが、これが結構多い。

投稿の内容に関係なく「おはようございます」なので、その女性は絵文字を入れて「おはようございます」、「今日も綺麗ですね」の場合は、「ありがとうございます」としか返事することができない。困惑しているのは明らかだ。

「おはようおじさん」は、その女性を何とかしようと思っていて、その方法が「おはようございます」なのか。それとも、コミュニケーションを図ることを喜びとしているのだろうか。私にはさっぱりわからない。

あと、「いいね!」のあり方のも微妙だ。SNSを開いたとき、友達全員に挨拶代わりに「いいね!」をする人もいるという。私の場合、よほど共感したり、それこそ「いいね!」と思わない限りはしないことにしている。

なんて言うんだろうなぁ。「友達」ならディープな関係でありたい。「友達」だから、その人のことをもっと知りたい。会って話をしてみたい。これはごくフツーの感情だと思うのだが、いかがだろう。

SNSが普及してから、「知り合い」や「顔見知り」までもが「友達」に昇格(?)しているような気がしてならない。

さて、一昨日はずっと行きたかった名古屋市港区の『手打うどん 高砂』へ行ってきた。店主の堀江高広さん(写真)にお目にかかったのは、今年2月に大阪で開催された「関西うどん新麺会2020」以来。

「新麺会」ではゆっくりと話ができず、ずっと行こうと思っていたのだ。店の終わりがけにうかがったので、ゆっくりと話をすることができた。そこで感じたのは、匂い。私の周りにいる料理人たちと同じ匂いがしたのだ。うどんやきしめんにかける情熱や思いを聞いていて、堀江さんも彼らと同様に相当な変態だと確信した(笑)。4月に入ったら動き出す企画があり、取材を通じてじっくり話を聞いてみようと思う。

堀江さんと会って話をしたのはたったの2回。でも、彼のことをもっと知りたいし、話してみたい。そう思うのは取材相手への興味というものもあるが、私は彼のことを「友達」だと思っているからだろう。やはり、リアルな「友達」はイイ。