永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

記念日。

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3月20日は、私たち夫婦の結婚記念日。昨年が銀婚式だったので、今年で26年を迎える。記念日当日、すっかり私は忘れていた。大阪出張だったこともあり、結婚記念日の「け」の字も出さないまま終わった。

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また、3月26日は、女房の誕生日。ちなみに今年で(以下略

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そんなわけで、お祝いをしなきゃってことで、昨日、名古屋市東区東桜にある料亭『神楽家』で食事をしてきた。

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『神楽家』は、台湾・台北に出店している『神楽家台北SOGO忠孝店』を取材したのを機に、社長の日下智恵子さんとご縁が生まれた。昨年7月にはスマホカメラの撮影講座に講師としてオファーをいただいたり、大変お世話になっている。私はずっと前から「記念日を祝うにはここ!」と、決めていた。

メイクアドバイザーの山村えり子さんとのご縁をいただいたのも実は撮影講座だった。日下社長によると、私たち以外にもここで出会ったのが縁となって一緒に仕事をしたりする人が多いという。それは日下社長の人脈の広さを物語っている。財界のサロンとして機能しているのだ。

では、私たちがいただいた料理を紹介しよう。

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前菜。左から「芹胡麻和え」、「蛍烏賊と分葱の金山寺」、空豆で作った「うぐいす豆富」。どれも食材の持ち味を生かしたやさしい味わい。

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御椀。「蛤真丈 お吸い物」。蛤の旨みと香りを凝縮させた真丈はフワフワの食感。だしをひと口味わうごとに身体へと染みわたり、幸福感に包まれる。

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造里。この日は鮮度抜群の「カンパチ」(左)と、とろけるような味わいの「マグロ」(右)。

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焼物。「金目鯛 西京焼」。手前にあるのは「伽羅蕗」(左)と「セロリの酢漬け」(右)。この日は車だったのでノンアルコールだったが、無性に日本酒が飲みたくなった。これをアテに白飯をかっ食らうのもアリだな(笑)。

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揚物。「あいなめ 卸し煮」。あいなめの天ぷらを大根おろしがたっぷり入ったつゆでいただく一品。甘さを抑えた青バナナの天ぷらも入っていた。ホクホクとした食感は芋のようだった。何よりも、だしの旨さがあいなめと青バナナの旨みを引き出していた。

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強肴。「鹿児島県産黒豚のとろける豆富鍋」。豆乳ベースのつゆに黒豚をくぐらせていただく。女房は肉が苦手である。予約の際にそれを伝えて、「鯛しゃぶ」に替えていただいた。

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食事。「しらすの炊込ご飯」と「赤出汁」、「香の物」。和食のコースで私がいちばん重要視しているのが、コースの最後に出されるご飯とお味噌汁。これが旨いか否かでその店の評価が決まる。

もちろん『神楽家』は文句なしの美味しさ。とくに赤出汁は家で作るのとはまったく違う。味の奥行きというか深さがハンパない。赤出汁に限らず、御椀や揚物、強肴などの料理も同じようにだしの美味しさが際立っていた。

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甘味。「台北店七周年記念マンゴープリン」と「アイスクリーム」、「イチゴ」。↑上の写真は、私に出されたもので、女房には↓下の写真のようにプレートに盛り付けて出してくれた。このおもてなしもすばらしい。

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日下社長、『神楽家』スタッフの皆様、心のこもった、温かいおもてなしを堪能させていただきました。ありがとうございました。また何かの記念日には利用させていただきますね。