ストレスにはめっぽう弱い方だと自覚している。
だからこそ、たったの5年半しか会社勤めができなかったのだ。何がストレスかって、自分のやりたくないことをやらされるのが耐えられなかった。きっと、いや、間違いなく、サラリーマンには向いていなかったのだ。
「ナガヤは甘いよ。それが仕事ってもんだ。皆、ストレスを抱えながら生きているんだよ」と、言われるかもしれない。
でも、そうおっしゃるあなたは安定した収入を捨てて、自分のやりたいことだけをする勇気がありますか?と、問いたい。
仕事の過度なストレスから心を病んでしまい、自ら命を絶ってしまう人もいる。現状の苦しさから逃れるために死を選ぶくらいなら、やめてしまえばいいのだ。
私はサラリーマンをやめたおかげでストレスフリーとなった。収入の安定よりも心の安定を選んだのだ。その選択は25年経った今でも間違っていないと思っている。
ストレスの代わりに、もっと写真や文章のクオリティを高めたいということばかり考えている。技術的な部分もまだまだ足りないし、メンタルな部分もまだまだ弱い。自分自身も自覚しているが、人としても経験値もまだまだなのだ。
にもかかわらず、努力もせず、このまま年をとって体が動かなくなる頃に後悔するような人生なんてまっぴらごめんだ。だから、“永遠の駆け出し”としてもう一度、写真と文章に、そして自分自身に向かい合っているのである。
苦しいことも多々あるけれど、それは決してストレスではない。なぜなら、苦しさを忘れるほどの楽しいことの方が多いのだ。五十路のおっさんがナニをほざいているのかと笑うなら笑え。笑っている奴にこの楽しさはわかるまい。
※写真は、昨日から宿泊しているホテルの部屋の窓から見える夜景。