永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ナガヤ、動きます。2

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上の写真は、愛知万博が開催された2005年に出版した拙著『大名古屋大観光』。当時は名古屋本がブームで、雨後のタケノコのようにいろんな出版社から数多くの本が出版された。そのほとんどがグルメや観光のガイド本だった。

が、拙著はガイドとしては1ミリも役に立たない。著者が断言するんだから間違いない(笑)。そもそも、ガイド本のテイで書いてないから当たり前だ。

書くにあたって意識したのは、名古屋の人がこの本を読んだときの反応。自分の母親がテレビに出ているような嬉し恥ずかしさを感じてもらえれば、と(笑)。役に立たないけど、読めばクスッと笑ってしまう。それが狙いだった。

Facebookで友人から「7日間ブックカバーチャレンジ」のバトンがまわってきたので、最終日に拙著を紹介させていただいたのである。久しぶりにページを開いて気が付いた。拙著は、私そのものである、と。

新型コロナの影響で、4月半ばくらいから自宅に引き籠もっていると、自分はこの非常時にはまったく役に立たないことを否が応にも痛感する。と、書くと、「すぐナガヤは自分を卑下する」と言われるが、卑下も何も事実だから仕方がない。この仕事を志したときからそう思っている。まぁ、聞いてくれ。

拙著と同じで、役に立たないけど、私の書いたものを読んだり、撮ったものを見たりすれば、日常がほんの少しだけ「豊か」になる存在。私はそれでいい。考えてみれば、この世の中にはそんな業種は沢山ある。

新型コロナの影響を受けている飲食店もそうだし、音楽や芸術、芸能に携わる人たちもそう。ほとんどの業種がそうかもしれない。皆、生きていくためだけの衣・食・住だけでは得られない「豊かさ」を与える存在。その中でも私は輝いていたい。

一昨日、後先を考えず、とにかく動こう!と決意をした。やはり、私にできることは写真を撮ることと文章を書くこと。これで人様のお役に立ちたい。世界ヲ明ルクしたい。その思いが抑えられなくなった。何よりも、写真が撮りたい。料理はもちろん、人物も。ファインダーの中で満面の笑みを浮かべた顔が見たい。

いよいよ、今日からそれを実行する。このコロナ禍でサボり癖がついてしまったから、身体がついてこられるか少し心配だが、生きた屍のように暮らすよりは1億倍マシである。

それと、もう一つ。今年4月22日のブログに書いた「見た人だけが幸せになるのではなく、撮る人や撮られた人も幸せになる写真」についても、何とかそれを形にできないか模索してきた。

nagoya-meshi.hateblo.jp

そして、先日、HPの無料制作ツール「Wix」のテンプレートを1つ1つ入念にチェックしていたら、かなり私の理想に近いものが見つかった。

すでに私のオフィシャルHPは完成したが、それとは別にポートフォリオサイトを作ろうと決めた。オフィシャルHPと併せてご覧いただくことで、私という人間がよくわかるし、何を大切にして取材をしているのかもわかるようになる。

ってことで、ネット上でも、ナガヤは動きます。乞うご期待!