永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ワーケーション。

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先日、菅官房長官は、観光や働き方の新たな形として休暇を楽しみながらテレワークで働く「ワーケーション」の普及に取り組む考えを示した。どうせ、どこかの広告代理店に吹き込まれたのだろう。お上が聞き慣れない新しいコトバを使うときは要注意である。

それにしても、ワケーションってナンだよ!?「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語で、観光地やリゾート地で休暇を取りながらテレワークする働き方なんだと。

頭を過ったのは、ビーチでトロピカルカクテルを飲みながら、ノートPCを開いているシーン。ジェームス・ボンドのような外国人ならサマになるけど、大木凡人のような日本人のおっさんがやってもカッコ悪いったらありゃしねぇ(笑)。

それに夏季休暇だって一流企業でもない場合、5日間や6日間程度。短い休みの中でなんで仕事なんかしなきゃならねぇんだっつーの。ヨーロッパのように2~3週間のバカンスが取れれば話は別だが。

いや、日本人は昔から休日を楽しむのが下手と言われているから、そんなにたくさん休みをもらっても、おっさんは何をしてよいのかわからないだろうな(笑)。

で、あれば、普段の仕事を遊びとして捉えればよいのだ。私はもともと好きなことがそのまま仕事になっているから、そんな感覚で仕事をしている、なんてことを書いたら怒られるかなぁ(笑)。

とくに写真の仕事は、ルーティンではできない。現場ごとに外光の入り方や光のまわり方が違うので、何かしらの工夫が必要となる。計算通りに行くと心の中で小さくガッツポーズをとる。遊び、というかゲームに近い感覚で楽しんでいる。

いちばん遊びに近いのは、「覆面取材」だろう。取材する店を決めるために、客に扮して実際に店を訪れて味やサービスをチェックするのだ。実は昨日も行ってきた。

こういうときは、久しく会っていない友達に声を掛ける。今回はメイク&フォトのポスターでビフォー・アフターのモデルに協力してくれた「おかち」を誘った。

こんなの、完全に遊びじゃないか!と思うだろう。しかし、私にとっては仕事なのである。冷静に味をチェックし、サービスにも目を光らせている。結果は60点くらいかな。まだ覆面取材は始まったばかりなので、これから美味しい店に巡り会えると思う。

今週の土曜日も日曜日も休まずに仕事をする予定。仕事が遊びみたいなものだから、私は休みなんて要らないのだ。