永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

取材は楽しい。

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ここ3日間くらい、朝起きたときに腰に痛みが走る。ズボンを履く際はゆっくりと気をつけながらやらないとギックリ腰になりそうで怖い。

ってことで、昨夜は仕事をうっちゃらかしてマッサージへ行ってきた。オーダーはいつも強揉み。頭のてっぺんから足の爪先まで思いっきりほぐしてもらった。おかげで熟睡できそうだ。

今日から本格的にGWに突入するせいか、仕事のオファーが相次いでいる。すでに5月前半はほぼ埋まってしまった。来月は京都と大阪への出張もある。

関西は名古屋以上に新型コロナが猛威をふるっているので、月末の方がよいかもしれない。いずれにしてもスケジュールを上手く調整せねば。

さて、昨日は午前中にZOOMで打ち合わせ。昨年末からずっと進めている仕事が何とか形になりそうでワクワクしている。本格始動するのは来月あたりだろうか。詳しいことはまだ言えないが、形になったら名古屋の飲食店が盛り上がると確信している。

午後からは久しぶりに取材。店内と外観を撮ってから、照明をセッティングして料理を撮影。その後、店内で気になったものを撮って終了。機材を片付けてお店の人に話を聞く。

いつもこんな流れ。もう何百回、何千回とやっているけどまったく飽きない。とくに料理人と料理について話すのが何よりも楽しい。私はこのために仕事をやっているのだ。『取材屋』という屋号でよかった(笑)。

 

※写真は、名古屋・新栄『肉料理 松阪』の「炭焼定食」。最近、肉ばかり食べてるな💦

売上は目標ではなく、結果。

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原稿を書いていても、イマイチ調子が悪い。なぜだろうと考えたとき、2週間近くも取材へ行っていないことに気が付いた。先週は撮影ばかりだったし。

こだわりを持って仕事をされている人と話すのは楽しいだけでなく、その人が纏っているエネルギーももらえるのかもしれない。

昨日からGWが始まったが、私は今日、明日と取材。連休中も1日は取材・撮影が入る予定。GWのそれ以外の日は原稿書きと経費精算や仕事場の片付けなどの雑務。

自分のHPを制作すること以外に何もやることがなかった昨年のGWとはかなり違う。でも、やることがないときでも気持ちはずっと仕事モードにしていたからこそ今の自分があると思っている。

実は、昨年はコロナ禍だったにもかかわらず、売上はここ数年でいちばん多かった。それもやはりヤル気をずっと維持していたからだと思う。

正直、売上のことは何も考えていなかった。コロナ禍で苦しむ、私にとっていちばん身近で大切な飲食店を、飲食業界を何とか盛り上げたいという気持ちがモチベーションになっていた。

売上は目標ではなく、結果である。それを受けて、自分がどうするのか決める。私にとって売上はそれだけの存在。

目標は、短期的には私の写真と文章で飲食業界を盛り上げること。長期的には自由に、好き勝手に生きること。写真も、文章も私を自由にするためのものである。

何だか、とりとめのない話になった。とりあえず、明日からの取材を頑張る。

 

※写真は、昨日女房と食べに行った小牧市『めりけん堂』の「めりけん堂セット」。赤ウインナーとコーン入りのあんかけスパとエビフライ、白身魚フライ、サラダがワンプレートに盛られている。こういうカオスなメニュー(笑)が私は好きだ。

ひとり飯のススメ。17

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まずはお知らせから。Twitterではすでに告知しましたが、名古屋の焼肉情報サイト『なごやきにく』にて「グルメライター永谷正樹の焼肉レポ」と題して、3軒の焼肉店を紹介させていただきました。

www.nagoyakiniku-selection.com

www.nagoyakiniku-selection.com

www.nagoyakiniku-selection.com

取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

記事のどこかにも書いたが、焼肉はビールや酎ハイなどのお酒よりも白メシと合わせて食べるのが私の好み。

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このように、焼いた肉をご飯にのせる、いわゆる“オン・ザ・ライス”でいただく。さらにキムチをのせて頬張る。これが、本当に旨いのよ(笑)。

どこかの店でこれをメニュー化してくれたらいいのに……。と、思っていたところ、あっさりと見つかった。

訳あって店名は明かせない。某焼肉店としておこう。そこはランチで丼ものを出しているのだ。その一つがトップ画像の「上焼肉丼」(1000円)。900円の「カルビ丼」もあったが、オン・ザ・ライスで食す場合、重要なのは肉質。旨い肉はご飯との相性が抜群なのである。かたい肉だと。ご飯との一体感を損ねてしまうのだ。

ご飯の量は、並盛と大盛が選べるほか、生卵とキムチ、スープは食べ飲み放題。もう、こんなの焼肉好きの野郎にはたまらないぢゃないかぁ(笑)。言うまでもなく、ご飯は大盛りをリクエスト。キムチもたっぷりと皿に盛ってスタンバイOK。

5分ほどで「上焼肉丼」が目の前に運ばれた。うん、見るからに旨そうだ。おっと、食べる前に生卵を割って、肉の上に卵黄をオン。まずは、丼の端にある肉とご飯を箸ですくってひと口。

うん、旨い。肉はハラミかな。タレはやや甘口だが、キムチと一緒に食べるとちょうどよい塩梅になる。少し食べすすんだところで潰した卵黄に肉を絡めていただく。これもまた美味。

焼肉丼、しばらく私の中でブームになりそうだ。

 

写真は自由だ。

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14歳のとき、生まれて初めて一眼レフのファインダーを覗いた。その瞬間、自分の中で何かがハジけた。世界が変わったと思った。現実の世界で感じている不自由さを解放してくれたのだった。

今もファインダーを覗いているときやシャッターを押しているときに「自由」や「生きている」と実感する。何しろ、ファインダー越しに見える世界を自由に切り取って、自分のものにできるのである。実際にはできないんだけど(笑)。

写真は自由なのだ。どこで、誰が、何を撮ろうが自由。どんな撮り方をしようが自由。自由でなければならないのだ。

写真に正解はない、とも言える。実際、私は誰にも写真を教わっていない。料理や人物を撮るライティングもすべて自己流である。テクニックに詳しい人が見たら、邪道かもしれない。何とでも言えばよい。正解はないんだから。

プロの写真家が掲げたテーマに沿って撮影した作品をネット上で批評してくれるグループがあるらしい。私の先輩のお弟子さんがそのグループに作品を出展したそうで、ボロカスに言われたというのだ。

そのテーマは「飯テロ」。このフレーズもネット上でよく目や耳にするが、お腹が空く深夜の時間帯に美味しそうな料理の写真をSNSにアップする行為を意味する。「飯」と「テロ行為」を合わせた造語だ。

「飯テロ」をテーマとした写真、と聞くと、おそらく、大半の方は美味しそうな料理の写真を想像するだろう。間違ってはいないが、それでは「飯」がテーマになってしまう。あくまでもテーマは「飯テロ」なのだ。

そこで、お弟子さんは考えた。そこでテロリストに扮した自分自身が食材を持っている写真を撮影した。普段からセルフポートレートの作品を撮っているそうで、自分のスタイルを貫いたのだ。

ところが、審査員であるプロ写真家にはウケなかった。その理由を聞いて、私は耳を疑った。それは「テーマに沿っていないから」というものだった。おそらく、美味しそうな料理写真を期待していたのだろう。何度も書くが、それならばテーマを「飯」とせねばならない。

テーマについて深く考えて、そこから連想される作品を創り出すことがプロの仕事ではないのか。そのクリエイティブな発想をそぎ取るような行為は、同じクリエイターとしてはご法度だと思う。やはり、写真は自由でなければならないのだ。

 

※写真は、自分の誕生日プレゼントとして買ったレンズ、SAMYANG AF 24mm F2.8 FEを装着したα7s。周辺光量落ちが激しい“クセ玉”だが、それが“イイ味”を出すのである。

久しぶりのメイク&フォト。

昨日は久しぶりにメイク&フォト。写真撮影用にマスクを外しているが、メイク及び撮影中はマスクを着用し、入口のドアは全開にして行ったのでご心配なく。それにしても、↑この写真のえり子さん、めっちゃ笑ってるな(笑)。

今回は2人の方が申し込んでくださった。いちばんお値打ちなスタンダードプラン(2時間39600円)は、3名様まで対応している。それを2名でのご依頼だったので、お1人様あたりメイクと撮影で1時間もあるので、衣装やポーズを替えたりして沢山撮った。

あ、本来、スタンダードプランの撮影内容は、『三洋堂書店』でのイベントと同様に、左右から寄りと引きのみ。前回のメイク&フォトから2ヶ月以上のスパンがあったため、私自身の「慣らし」の意味もあって、今回は特別であったことを付け加えておく。

いやー、久しぶりのメイク&フォト、楽しかった。いつも撮影している料理はモノを言わないから(笑)。できれば毎月開催したいところだが、新型コロナが落ち着かない限りは難しいだろうなぁ。

でも、私もメイク担当の山村えり子さんも来る者拒まずが基本的なスタンス。そもそも、メイク&フォトは密にならないし、前に書いた通り、感染拡大の防止に努めているので。↓興味のある方はメイク&フォトの公式HPからお申し込みを。

makeupphoto2020.wixsite.com

さて、もうすぐGW。今年はまん延防止措置中なので、どこにも出かける予定はない。なので、ずーっと仕事をしようと思っている。GWの何日かは取材も撮影も入っているし。たしか去年のGWも仕事ばっかりしていたな。まぁ、こんなGWもよかろう。

52歳。

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昨日、52歳になった。

写真専門学校を出て、すぐに勤めた広告制作会社の社長は当時40代半ば。その後に勤務した編プロの社長は40代前半。今の私からすれば、若造だ。が、それは年齢に限ってのことであり、まだまだ私は彼らの足元にも及ばない。

白髪も増えたし、髪も薄くなった。シワやシミも増えたし、体力も落ちた。それをずっと自分の中で誤魔化していた。こうも目に見えてくると、否が応でも自身の老いを自覚せざるを得ない。

でも、もう少しだけ強がってみようと思う。

この前も書いたが、私の周りでいろんなことが動きはじめているのである。昨年までの私には考えられなかったことが。それらを責任を持って遂行するには、強がってみせなきゃとてもできない(笑)。

 実際、年齢とともに仕事の内容も変わってきた。これまでの仕事を振り返ってみると、20代から30代半ばまでは宝島や週刊プレイボーイ、SPA!、スコラなど青年誌をメインにやってきた。

30代半ばからグルメ取材にシフトして、媒体もおとなの週末やSTORYへと変わった。40代後半からは雑誌からwebに変わり、今に至る。だから、50代の自分にしかできないことはあるのだと信じている。

40代の終わりにブログを書くようになり、「東京のメディア関係者に『ナゴヤにナガヤあり』と言わせめる」ことを写真家・文筆家として目標を立てた。今でもその気持ちに変わりはない。その目標達成のプロセスとして、もっと目の前のことを大切にしようと思っている。

それは、自分のことを必要としている人の期待に応えていくこと。その積み重ねが力となり、目標達成を後押ししてくれる。そう信じている。

52歳になっても、いろんなことが起こると思う。善いことも悪いこともすべての事象は自分自身が成長するためのものであり、目を逸らさずに向き合っていく所存である。

皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

kitchen Watanabe.

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一昨日の夜、撮影で訪れたのは、名古屋・桜山にある洋食店『kitchen Watanabe』。現在、毎週金曜日のみの営業だが、今年6月から店名も変えてグランドオープンする。昨日撮影した写真は、メニューブックやHP、看板などに使用するという。オーナーの渡辺義行さん(写真左)は、以前に中村公園の近くでカフェを経営していて、そこで私は写真撮影の講座をやらせてもらったりしていた。一昨日のブログにも書いたが、撮影の仕事もいただいた。

「昔、一緒に和食の修業をしていたミヤザキさん(写真右)が手伝ってくれることになって。カフェを閉めた後、いろんな仕事をしてきましたが、やっぱりやりたかったんですよ。飲食が」と、渡辺さん。

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掲載した写真はごく一部。一昨日撮影したのは、ビーフシチューやオムライス、ハンバーグなど24品。斜俯瞰(斜め上)からと真俯瞰(真上)からの2パターン。

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夜9時スタートで、そりゃ日付も変わるわな(笑)。

久しぶりに渡辺さんの料理を見た。前回撮影したときから10年近く経っているので、全体的にブラッシュアップしていた。

料理を見てわかる通り、野菜をふんだんに使っているのが特徴。しかも、野菜は契約農家から仕入れる無農薬野菜。

帰り際に撮影した沢山の料理をお土産にいただいた。で、昨日のお昼にレンチンして食べた。無農薬野菜だけに味が濃厚でとても美味しかった。

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それと、ハンバーグの美味しかったこと!肉汁ジュワーなハンバーグではなく、密度が高い肉々しいハンバーグ。デミグラスソースもコクがあって、パンよりもご飯によく合う。ものすごく私好み。

イートインのみならず、これからはテイクアウトにも力を入れていくという。お近くにお住まいの方は是非、食べに行ってみてください。

 

『kitchen Watanabe』
住所/名古屋市瑞穂区瑞穂通1-18-2
TEL/052-853-5553
営業時間/『OxCAFE』にて毎週金曜日のみ営業
     11時〜21時(20時半L.O.)