永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

AJISAI MONOCHROME 2019.

モノクロ写真が好きだ。 白と黒、グレーの世界だからこそ、ものの本質が見えてくる。 今の時季、人々の目を楽しませてくれる紫陽花を白と黒、グレーで表現したら……。 紫陽花の魅力は、色だけではないことがわかる。

名古屋めしツアー。後編

『長命うどん』でう中+かき揚げ、『やぶ屋』で名古屋めし、『コンパル』でアイスコーヒーとミックスサンド、小倉トーストを食べて、すでにお腹は限界。しかし、せっかく名古屋へ来たのなら、本物の味噌煮込みうどんを味わってもらいたい。 「『角丸』なら、…

名古屋めしツアー。前編

土・日は編集部から電話もメールもないから、いつも原稿を書く日に充てている。平日に休もうと思っていても、忙しくなるとなかなか休みが取れない。年間を通じて、まる一日仕事をしない日は数日しかない。結果、働き続けることになる。フリーにとって働き方…

浜松でうなぎを堪能。

探究心のある店主が、好きだ。 食材を愛する店主が、好きだ。 私の周りにはそんな店主が沢山いる。 浜松市北区にある『鰻処 うな正』の店主、伊藤正樹さんもその一人。 www.unamasa.jp 出会いは10年以上前。『STORY』の取材がきっかけだった。 当時は取材NG…

チャーラーの旅。19  京都編(後編)

チャーラーの旅。京都編の後編である。この日は午前中に仕事を終えて、担当編集を京都駅まで送迎した。せっかくなので、『本家第一旭たかばし本店』へ行こうと車を走らせた。 ところが、ランチタイムのピークはとっくに過ぎているにもかかわらず、店の前には…

恋バナ。4(完結編)

↑写真は昨年11月に食べた大将の寿司。その場に居合わせた人たちは皆、「旨い!」と言いながら寿司を頬張った。私は誇らしい気持ちと寂しい気持ちが入り混じっていた。だって、この日を最後にもう大将の寿司は食べられないんだから。 辛かった恋を忘れるには…

恋バナ。3

女将さんの息子さんが大将に弟子入りして魚のおろし方からシャリの炊き方、握り方を学んでいた。聞いてみると、通常は寿司職人になるまで5年、10年とかかるところをギュッと凝縮して数ヶ月で一人前にするらしい。 さすがにそれは無謀だと思った。が、大将の…

恋バナ。2

電話に出たのは、店のオーナーである女将さんだった。 「先日、客としてお店にうかがったのですが、すごく美味しくて……。是非、『おとなの週末』の誌面で紹介させていただきたいと思いまして連絡させていただきました」 そう話すと、すごく驚いてらっしゃっ…

恋バナ。1

お気に入りの店とは、恋人に似ている。週に一度とか隔週ごととか決まったペースで逢いに行き、時間と空間を共有する。それが永遠に続けばいいのに、とさえ思う。 しかし、別れは突然やってくる。心にぽっかりと穴が空き、もう、あの料理を食べることができな…

私と名古屋めし。

味噌かつや手羽先、ひつまぶしなどのいわゆる「名古屋めし」。私は地元で暮らす名古屋人の一人として、名古屋のフードライターとして、名古屋めしは全肯定する。何を食べても旨い、と。しかし、そのほとんどは昭和の時代に考案されて地元で広まったものなの…

チャーラーの旅。18 京都編(前編)

先日、出張で京都へ行ってきた。京料理やおばんざいなど京都らしいものを食べればよいのに、つい「チャーラーの旅。」をしてしまう私は大馬鹿者だ。笑うなら笑え! ってことで、向かったのは『新福菜館 久御山店』。 tabelog.com 『新福菜館』は、20年以上前…

寄付という売名行為。

ブログを毎日書き続ける原動力になればと思い、Googleアドセンスの申請をした。ネットで検索すると、何度申請してもハネられる人もいるようで、かなりハードルが高いことがわかったが、ダメ元で。結果、まさかの一発OK。 そんなワケでブログには10日ほど前か…

合格。

保育園の頃だったと思う。長男は蚊やハエなど小さな虫をやたらと怖がった。それを克服しようと、女房は昆虫図鑑を買い与えた。長男は夢中になって読んだ。学校から帰ってくると、おやつを食べながら毎日ページをめくっていた。それは中学校くらいまで続いた…

ご当地インスタント袋麺の名作。

年を重ねるごとに若いときに好んで食べていたものがキツくなってきた。その最たるものがカップ麺である。食後に胃がもたれてしまうのだ。ラーメンはほぼ食べられない。焼きそばはペヤングのみ。うどんやそばはぎりぎりセーフ。最近では袋入り麺も食べなくな…

独り言。

年をとると、独り言が多くなるのか。 仕事場で原稿を書いてるときは黙々と作業している。たぶん。 いや、ひょっとして何か呟いているかもしれないな。 今のところ、そんな自覚はない。 仕事で疲れたとき、私は庭のデッキに出てボーッとする。 このときに 「…

父と母に会いに行ってきた。

京都出張の際、行きか帰りに時間があるときは、 八坂神社の近くにある「大谷祖廟」へ必ず足を運ぶ。 「大谷祖廟」は、親鸞聖人の墓所であり、 父と母の遺骨を納めた場所でもある。 だから、父と母に会いに行って、近況などを報告するのである。 悩んでいると…

新しい相棒。

このブログに使っている、モノクロのスクエア写真は、ほとんどRICOH GRというコンパクトデジタルカメラで撮影したものである。発売された2013年に購入し、ずっと使っていた。 どこへ行くのにもGRは必ずバッグの中に入っていた。仕事で使うカメラは時が経つと…

変態ホイホイ。リターンズ

なぜか、言い寄ってくる男が変態ばかりという「変態ホイホイ」の女性がいる。そのエピソードは、1月27日のブログでも紹介した。ほら、「指マタ(指と指の間)のニオイ、嗅がせて♡」と言われた、アノ話である(笑)。 nagoya-meshi.hateblo.jp 先日、久しぶり…

成功ってナンだ!?

先日、「私の仕事論」の講義を行った関西大学の学生から追加の質問が亀松さんを通して送られてきた。その一つが実に興味深かった。それは、 「フリーランスになる際、その道で成功するための情報はどこから入手しましたか?」 というもの。 これ……。ツッコミ…

チャーラーの旅。17

「チャーラーの旅。」は、基本的に町中華での食べ歩きを基本としている。しかし、店名に「中華そば 焼めし」とあれば、行かないわけにはいくまい。それが春日井の『中華そば 焼きめし かたぶつ食堂』である。 tabelog.com 実は、訪問するのは今回で2回目。初…

写真も、料理も、人のマネから。

写真が上手くなりたいのなら、人の撮った写真のマネをする。これは基本中の基本であり、天才写真家・アラーキーもそう言っていた。 そんなの、パクリではないのか?と思うだろう。しかし、写真とは一瞬を切り取る作業である。ゆえに、被写体やシチュエーショ…

関西大学で講義。

「ひとりを楽しむ」をテーマとした朝日新聞のwebサイト『DANRO』。私は月に2本ほど記事を提供している。そのきっかけは、夫婦ケンカだった。その詳細をFacebookに書いたところ、編集長(当時)の亀松太郎さんの目に留まり、 「その話、『DANRO』に書いてくだ…

永谷正樹のブログ生活。

今年1月15日から毎日ブログを更新している。 書いている私自身、ここまで続くとは思わなかった(笑)。 しかし、毎日更新するというのは本当に労力がいる。 ブログを書くヒマがないほど忙しかったり、 ブログどころではない精神状態のこともあった。 外出先…

エネルギッシュな人々。

エネルギッシュな人が好きだ。 日本人は働きすぎで疲れているといわれているが、 いやいや、そんなことはない。 昨年の秋くらいから、 自分で意識してエネルギッシュな人と接点を持つようにした。 彼らの「気」というか、パワーをもらえるような気がして。 …

チャーラーの旅。16

チャーラーの旅。を続けているのはワケがある。子供の頃には町のあちこちにあった中華料理店が姿を消しているのだ。その代わり、現地の人が営んでいる、いわゆる「大陸系」の店が増えた。とくに私の住むエリアは本当に多い。 勘違いしないでほしい。大陸系が…

モテまくりたい。

50歳となって、1ヵ月が過ぎた。 50代をどう生きるべきか今も考えている。 悩みは尽きることがないが、おぼろげながら見えてきたのは、50代とは無我夢中で走り続けてきた40代までの経験を残りの人生に展開していく時期なのだと思う。 いわば、良い種を作り、…

あんかけスパ界のエヴァンジェリスト。

名古屋商工会議所の会報誌『那古野』で、「那古野三ツ星グルメ」という連載ページを担当させていただいている。これは、名古屋商工会議所の会員になっている飲食店を紹介するというもので、連載が始まってかれこれ10年になる。 www.nagoya-cci.or.jp 先日、…