永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

美味しさを決めるもの。

「グルメな店ではなく、気軽に来てもらえる店にしたい」 一昨日、『うどんや 太門』の太門さんが語ったひと言がずっと心の中でリフレインしている。このひと言は深いし、重い。 グルメな店からイメージするのは、「全国から厳選した食材を」とか「ミシュラン…

星が丘製麺所。

写真は、名古屋・築地口『手打うどん 高砂』の堀江高広さん(右)と名古屋・今池『うどんや 太門』の衣笠太門さん(左)。 「名古屋で美味しいきしめんやうどんを食べさせてくれる店は?」と尋ねられたら、真っ先に思い浮かぶのが彼らである。 堀江さんは、…

アーモンドグリコ。

私が本格的にグルメ取材を始めた2002〜2003年頃、名古屋には専門店が少なかった。寿司屋の看板を掲げていても、天ぷらやうなぎも食べられる、みたいな。そんな店が旨いはずがない。それこそ、写真を撮り、文章を書き、講演会やテレビで喋る私と同じである(…

エンターテイナー。

昨夜は久しぶりに福田ちづるさんと会った。詳しくは書けないが、半分仕事で半分遊び。って、何じゃそりゃ(笑)。まぁ、近日中にお知らせします。 相変わらずちづるさんは面白い。もうね、何回腹を抱えて笑ったかわからないほど。 カメラを向けると、↑こんな…

SAKURA MONOCHROME 2021

何年も前から、モノクロで桜を撮り続けている。 インスタに流れてくる彩度上げまくりの桜の写真が気持ち悪くて、いっそのこと色なんて要らないのではないかと思ったのがきっかけだった。 SAKURA MONOCHROME と名付けた桜のモノクロ写真。 それが正解かどうか…

ひとり飯のススメ。(15)

昨日は岐阜市内で取材。13時スタートなので、早めに出発して取材先の周辺で昼食を摂ることに。向かったのは、岐阜市栄町3丁目にある『和風洋食 とん亭』。 一昨日の夜にリサーチしたのだが、「和風洋食」ってナンだ(笑)!? 洋食はハンバーグやオムライス、…

シゴトノカカク。

昨年の今頃、新型コロナの感染拡大で仕事がどんどんなくなっていった。4月に入ると、ほとんどなくなった。それでも何かしていなければ精神的にヤラれてしまうと思い、自分のホームページを制作することにした。 www.nagaya-masaki.com 私自身のキャッチフレ…

下請けとパートナー。

話を聞いて、写真を撮る。人と会うことが私の仕事だと言っても過言ではない。ありふれた言葉になってしまうが、人々との出会いは私にとっては宝である。 最近、よく考えるのは、取材に限らず、どの仕事もその人の人格が作るということ。だから人格を磨け、と…

ひとり飯のススメ。(14)

昨日は、岐阜県中津川市へ出張。取材は昼からなので、昼食を摂ろうとネットで検索してみると、懐かしい名前が目に飛び込んできた。 中央道中津川ICからすぐのステーキハウス『プリンス松葉』。愛知県在住で、50代以上の方なら『松葉』という店名は聞いたこと…

就活中の息子たちへ。

わが家の息子たちは、長男が大学院2年生。次男が大学3年生。長男はオンラインで会社説明会に参加している。次男はこれから就職がはじまるようだ。私としては、会社の知名度とか、給料や休日、福利厚生などの待遇とかはどうでもよいと思っている。 なぜなら、…

結婚記念日。

先日、ある団体から講演会のオファーをいただいた。内容はスマホの撮影講座。本当に久しぶりなのでありがたい。私のスマホ撮影も日々進化しているので、あらためてレジュメを作り直そうかとも思っている。 トップ画像は、すべてiPhone XRで撮影した写真を画…

河村たかし名古屋市長。

少し前、同じフリーランスの大先輩と話をしたときのこと。大先輩は、新型コロナの助成金でホクホク顔だった。聞いてみると、テレワークに必要な機材、例えば、パソコンや空気清浄機などを買うと、7割を自治体が負担してくれるという。で、大先輩はiMacの最新…

仕事のやりがい。

昨日は豊橋へ出張。本当は1円でも経費を抑えたいところだったが、商売抜きでどうしても行きたかったのである。逆にお金をもらって好きなところに行けると思えばありがたい。企画にGOサインを出してくださった担当編集に感謝だな。 いつも三河方面へは車で行…

幸せのカタチ。

少し前、仕事場で原稿を書いているときに電話が鳴った。どうせセールスだろうと思ったが、相手は「経営コンサルタント」と名乗った。しかも、どこで調べたのか、私が写真を撮り、文章を書く仕事であることも知っていた。 コンサルに世話になることはないとは…

私は何者なのか。

最近になって気がついたことがある。 読者の皆様もご存知の通り、私は写真も撮るし、記事も書く。いつも取材現場には一人で向かう。それでも私のアイデンティティはカメラマンであるというところにあった。 いや、アイデンティティというのは大袈裟かもしれ…

疎遠。

小学校6年生の夏休み、毎日一緒に遊んでいたセージ君という友達がいた。それまで特別に仲が良かったのかというとそうでもなかった。なぜ、一緒に遊ぶようになったのかは全然覚えていない。 セージ君の父親は会社を経営している、と聞いていた。家も私の自宅…

最高級のイチボでガーリックチャーハン。

少し前にむちゃくちゃイイお肉をいただいた。ブランド牛の希少部位、イチボのブロック。とは言っても、100グラムもないほどの小さな塊。これをどうやって食べようかとずっと考えていた。 薄くカットして、サッと焼いて焼肉丼にしようと思ったが、この前、み…

ひとり飯のススメ。(13)

一昨日から三重県津市に出張。昨日は午前中で仕事を終えて、昼食を食べようと向かったのが、津市南部の雲出島貫町にある『長崎屋』。ここでは屋台風のラーメンが食べられると事前にネットで調べておいたのだ。 メニューは、醤油と塩、2種類のラーメンの並盛…

津のうなぎ。

昨日は15時半に名古屋市内で取材を終えて、一旦帰宅。着替えてから三重県津市へと車を走らせた。明日、朝イチから取材なので、前泊するためである。 津には「津ぎょうざ」や『東洋軒』の「ブラックカレー」、『千寿』の「天むす」など名物や名店が多々ある。…

一日一日を本気で生きる。

ふと、iPadを見ると、Googleフォトから通知が入っていた。タップすると、2年前の今日撮影した写真が出てきた。 2年前の今頃、私は精神的にどん底だった。誰かに何かを言われたのではなく、自分自身で気づいたのだ。50歳にもなるのに、自分自身の人生を自由に…

自分にしかできないことをする。

昨日も、焼肉。同行したのは、フリーの編集者、ライターから今年、編集プロダクションの新入社員となったみゆきちゃん。彼女はある雑誌の編集を担当することとなり、最近、一緒に仕事をした。私の数少ない業界内の友人から担当編集になったのだ。うん、実に…

同業者の友人。

「あなたは友達や知り合いが多いから、お葬式のことを考えると憂鬱になる」 ときどき、女房にそう言われる。仕事柄なのか、私は交友関係が広いか狭いかと問われれば、広い方だと思う。 とはいえ、同業であるカメラマンやライターの友人はめちゃくちゃ少ない…

自ら動くこと。

先日、Twitterのフォロワーさんからメッセージをいただいた。ライターとして仕事をされているようで、「○○(媒体名)に寄稿するにはどうすればよいのか?」という問い合わせというか、質問だった。 媒体からオファーをいただけるまでの経緯は人それぞれだと…

社会的信用。

まずは告知から。『東洋経済オンライン』にて『世界の山ちゃん』の新業態店『ひもの亭 とと』とコロナ禍での奮闘ぶりを書かせていただきました。 toyokeizai.net 今回は味に妥協するのはよそうと。沼津のヤマカ水産さんと志摩のカネ角商店さんは、味もさるこ…

背水の陣。

コロナ禍であっても、ラーメン店や焼肉店は流行っているという話をよく耳にする。その一方で、ソーシャルディスタンスのため席数を減らしている上に時短営業なので売上は落ちているという話も聞く。 隣の芝は青く見えるもので、コロナ禍で流行っているとは言…

焼肉。

大切な友人とお気に入りの焼肉店へ行ってきた。 LINEやClubhouseなどでやりとりはあったものの、実際に会うのは4ヶ月ぶり。 でも、会った瞬間から、時間がぎゅーっと縮まるから面白い。 話すことは、たわいもない話。それがまた楽しい。 とくに、旨いものを…

大衆文化。

写真は芸術なのか? 撮り手自身の考え方もあるし、何を被写体としているのかも判断材料になる。 大きく意見が分かれるだろうが、私は写真を芸術だと思ったことがない。 同じように、映画は芸術なのか?という論争もあるらしい。 これも私の考えは否、である…

邨井シェフ。

久しぶりに邨井シェフと会った。 「昨年の3月くらいから、何かを変えようとずっと思っていた」と、語った。 昨年3月といえば、新型コロナの感染が拡大した時期である。しかも、邨井シェフの店は名古屋最大の歓楽街、中区錦3丁目。影響がないわけがない。 業…

伝え、遺すのも使命。

ネットを見ていると、何処其処に新しい飲食店がオープンしたという情報が沢山入ってくる。ネットに限らず、土曜日の朝のローカル番組でもよく取り上げるテーマかもしれない。 私もフードライターの端くれなので、ニューオープンや食のブームは気になるし、興…

季節は春へ。

今日の天気は、荒れ模様。 いわゆる、春の嵐。 こうして冬から春へと 移り変わっていくのである。 それは人の一生も同じで、 何かしらの変化が訪れるとき、 大きな出来事が起こったりする。 あまりにもその出来事に 囚われてしまうと、 かえって遠回りの道を…