永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。3

食べ歩くとき、この店よりも美味しい店を探そう、みたいな自分の中で「基準」となる店がある。

チャーラーの場合、私の地元にある『中華料理 ニーヨン』だ。フリーになる前、編プロで深夜まで働いた後、いつもここに立ち寄ってチャーハンとラーメン、唐揚げのセットを食べていた。

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とくに、ココのの唐揚げ(写真)がめちゃくちゃ旨いのである。とくに変わった味付けをしているわけではなく、レモンを搾って塩・コショウでいただくタイプ。シンプルそのものだが、間違いなく、私がこれまで食べた中でトップクラス。

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おっと、今回は「チャーラーの旅」だった。『中華料理 ニーヨン』は、小牧市にもある。小牧店も自宅からわりと近いのでチャーラーを求めて行ってきた。店は北名古屋店よりもやや大きい。北名古屋店はお昼時になるといつも駐車場が満車で入れない。が、ココは駐車場の台数が多いのでピーク時でも停められた。

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これがランチメニュー。Aの「ラーメン+炒飯」は580円。迷ったが、この中でいちばんコスパの良い1の「炒飯+ラーメン+餃子」(680円)を注文することに。一瞬、麺か炒飯を大盛にしようかと思ったが、ここはデフォルトで様子をみようかと。

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まずは、炒飯が運ばれた。チャーシューではなく、ハムを使っているのが特徴だ。うん、私の地元にある店と見た目も味も変わらない。この炒飯も昔はよく食べたなぁ。

あっさり、さっぱりとした味わいは深夜に食べてもお腹がもたれることはなかった。あ、単に若かったからかもしれないが(笑)。

量は単品で注文するよりもやや少ない。3/4といったところか。「半炒飯」でないところにも好感が持てる。

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これがラーメン。味は見た目通り。辛そうに見えるが、鶏ガラのダシがしっかりときいている。具はチャーシューとメンマ、ネギ。ちなみにこのラーメン、単品では380円。ランチセットBの「醤油ラーメン」の単品は580円。どう違うのかが気になる(笑)。

そもそも、町中華のラーメンは、スープや麺がどうとかではないのだ。町中華ではラーメンだけを食べに来る人は少ない。炒飯や天津飯などのご飯ものと一緒に注文するか、料理とお酒を楽しんだ後に〆として注文するケースがほとんどだろう。

要するにご飯ものやほかの料理とのマッチングなのである。試しに炒飯と交互に食べてみる。うん、やはり旨い。互いに持ち味を引き出し合っている。これ!これなんだよ!

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で、最後に運ばれたのが餃子。ここの餃子の餡はほんのり甘い。これがラーメンの醤油辛さやチャーハンの塩気を和らげてくれるのだ。甘いとはいえ、ビールや酎ハイに合わないわけではない。むしろ、合う。絶妙な味付けなのである。この餃子からも町中華のスゴさを感じる。

さて、冒頭に書いた味の「基準」の話。私は幸運にも近所にここまでレベルの高いチャーラーを出す店があったので、「基準」は高い。ここ以上のチャーラーでなければ納得できないのだ。今のところ、小牧の『ギョーザ・ラーメン 大八』しかない。だから、まだまだチャーラーの旅は続くのだ(笑)。