永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

『うま屋』のチャーハンを超えるチャーハンが食いたい。

中華料理において定番中の定番、チャーハン。しかし、チャーハンが名物だという店はあまり聞かない。あ、それはあくまでもシンプルなチャーハンね。キムチチャーハンやカレーチャーハンなどのアレンジ系は別だ。きっと、個性が出しにくいのと、誰が作ってもソコソコ旨いから名物になり得ないのだろう。

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そんな中、チャーハンを語る上で避けて通れない、旨いチャーハンがあるのを思い出した。しかも、チェーン店で。それは『豚旨(とんこく) うま屋ラーメン』の「名物チャーハン」。

↓私はリクルート『メシ通』で取材したこともある。

www.hotpepper.jp

チェーン店で、しかも、ラーメン店で、チャーハンだけ食べに来る客がいるほど人気だとか。実際、私の周りにも

「『うま屋』のチャーハン、旨ぇ!」と絶賛する人は多い。

取材時にチェックしたのだが、「名物チャーハン」の材料は、前列左から刻み玉ネギ、自家製チャーシュー、九条ネギ、後列左から秘伝の醤油ダレ、溶き卵。

秘伝のタレはともかく、それ以外はとくに変わったものを使っているわけではない。それこそ、全部スーパーで買い揃えることができる。

「名物チャーハン」の美味しさは、口に入れたときに広がる醤油の香ばしさ。チャーシューとネギの旨みをひと粒ひと粒にコーティングしたご飯はパラパラではなく、しっとりとした食感。

これを自宅で作ろうと思ってもなかなか難しい。っていうか、ムリだ。だから、皆、『うま屋』に食べに行く。まさに“名物”なのである。

きっと、私が知らないだけで町中華にも旨いチャーハンを出す店は必ずあるだろう。町中華に限らず、旨いものを食べさせてくれる店のご主人の多くは、

「当たり前のことを当たり前にやってるだけ」と言う。この台詞、すごく深い。あえて言わないが、「当たり前のことを」の前に「プロとして」が付くのである。私だったら、思いきりひけらかすけどな(笑)。

そんな奥ゆかしさ(?)があるから、なかなか情報が入ってこないのだ。逆にそれも魅力ではあるが。『うま屋』のチャーハンを超えるチャーハン。それも「チャーラーの旅。」で探していこうと思う。