永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

正直者はバカを見ない。福田ちづるさんのNHK帯番組MC起用に思うこと。

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テレビ業界は番組改編の時期である。私の友人、福田知鶴さんは、4月8日(月)からNHKの中部7県(愛知・岐阜・三重・静岡・石川・富山・福井)で月~金11:30~12:00に放映中の『さらさらサラダ』のMCに起用された。同時に芸名も福田知鶴から、ひらがなの福田ちづると改名する。

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リアルにお目にかかった頃は、以前に所属していた事務所も辞めていて、メディアの仕事はほとんどなかった。私なんぞのような無名のカメラマンと一緒に参加費数千円のコラボイベントをやっていたくらいだったのだ。

あ、心も身体もズタボロだったにもかかわらず、夏の炎天下で連日、イベントのMCをやっていたこともあったな。それを思えば、まさに快挙。逆転満塁ホームランである。

しかも、コネでこの仕事を得たのではない。履歴書を書き、オーディションに挑んだ結果である。NHKの帯番組のMCなら、アナウンサーやタレントであれば誰もがやってみたいと思うだろう。何百人?何千人?の中からちづるさんは選ばれたのである。

ちづるさんの魅力は、ビジュアルやキャラクター、表現力など挙げればきりがない。私は、それら彼女の魅力の背景にあるのは、「嘘」がないところにあると思っている。それは他人に対しても、自分自身に対しても。

ちづるさんと会うと、元気がもらえるのはそのためだ。また、何かを相談すると、私の立場になって考えてくれるというよりは、友人としてバシッとモノを言う。ときには私の愚行を本気で叱ってくれる。私はこれまでに何度助けてもらったかわからない。ちづるさん自身は自覚がないだろうが(笑)。

正直に生きる。文字にするとカンタンなことだが、難しい。何しろ、国の指導者が嘘ばっかりついているんだから。世間では「正直者がバカを見る」というのが常識になっているのだ。

私は子供の頃から、「本音と建前」という言葉が嫌いだった。それを使い分けるのが大人であるならば、大人になんてなりたくなかった。「キレイゴトだ!」、「アオイ!」と言われたこともあった。

オノレの人生をアオくさく、キレイに生きてはならないのか。ゆえに、嘘をついてでも賢く生きるよりも、正直に生きることを信条としてきたつもりである。それだけに、ちづるさんのスタンスというか、考え方や生き方に共感できる部分は多い。

私が不器用にしか生きられないのは、「正直者がバカを見る」からであろうし、それでも構わないと思っていた。でも、今回のちづるさんのNHK帯番組のMC起用の一報を受けて、「正直者はバカを見ない」ことが証明された。やはり、お天道様は見ているのだ。

ちづるさん、本当におめでとう。私も頑張るからねっ!