永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。6

久しぶりの、チャーラーの旅。あらためて町中華を探してみると、“大陸系”と呼ばれる中国人経営の店が多い。ひと昔前よりも確実に増えたと思う。値段も安いし、不味くはないのだが、これといった特徴もない。だから、すごくレポートしにくい。フードライター泣かせの店ばかりなのだ。

さて、今回の「チャーラーの旅。」は、私の自宅からほど近い、名鉄犬山線徳重駅前にある『平和平』。

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店がある徳重駅前のテナントビルは今までいろんな店がオープンしては撤退していった。が、『平和平』は、わりと長いこと続いている。日本人経営なのか、“大陸系”なのかはわからないが、とりあえず行ってみることに。

「イラシャイマセー」と店員さん。おっ、ここは“大陸系”だったのか。まぁ、いいや。肝心なのは味なんだから。

ランチメニューは、10種類からメインのおかずを選ぶ「日替わりランチ」と麺類とご飯類を選ぶ「ボリュームランチ」がある。チャーラーにあたるのが後者の方だ。

麺類は、台湾ラーメンと豚骨台湾ラーメン、豚骨ラーメン、タンタン麺、醤油ラーメン、塩ラーメンの6種類から、ご飯類は、炒飯と中華飯、麻婆飯、天津飯、麻婆天津飯、回鍋飯の6種類から選ぶことができる。実に36通りの組み合わせが可能なのである。

麻婆天津飯という変化球的メニューも気になりつつ、醤油ラーメンと炒飯をセレクト。で、まずは炒飯から出てきた。

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具材は、ハムとネギ、玉子とシンプル。味付けのバランスも良く、そこそこボリュームもある。と、ここまでは合格点だが、ご飯がやわらかいという炒飯では致命的なミスを犯している。

いや、それよりも気になったのは、油の多さ。しっとり系を通り越してベチャベチャ&ギトギトなのである。わかる人しか笑えないと思うが、こんなにも油が多いのは、名古屋が誇る『喫茶マウンテン』のピラフやスパゲッティを食べて以来(笑)。

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何しろ、皿の底の方に油が残るほどなのだ。20代や30代の頃であれば、全然平気だったと思うが、間もなく50歳になろうとしているオッサンには正直キツイ。この日はたまたまご飯の水分量を間違えて、油も多めに入れてしまったと信じたい。

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続いて、ラーメン。具材は、チャーシューとゆで卵、メンマ、モヤシ、ネギと、セットのラーメンにしては豪華。味はいたってフツー。見たままの味。よその“大陸系”とほぼ同じ。

正直、炒飯があまりにも油でギトギトだったために、そのショックで醤油ラーメンの味は覚えていない。炒飯を食べて油まみれになった口の中をスープで流そうと試みたが、かえってお腹が一杯になるという悪循環。この日はずっと満腹で、夕食を抜いたほど。

五十路のオッサンにもやさしいチャーラーはこの世に存在するのか。それもテーマにくわえていきたい。