永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。18 京都編(前編)

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先日、出張で京都へ行ってきた。京料理やおばんざいなど京都らしいものを食べればよいのに、つい「チャーラーの旅。」をしてしまう私は大馬鹿者だ。笑うなら笑え!

ってことで、向かったのは『新福菜館 久御山店』。

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『新福菜館』は、20年以上前に京都駅近くにある本店を取材したことがあった。今ほど行列はできてなかったと思う。このとき、出汁の旨みで味わう京料理と濃厚すぎるラーメンのギャップに驚いたことを今でも覚えている。

注文したのは、もちろん、やきめしと中華そばのセット。中華そば(並)とやきめし(小)の「Aセット」(1000円)か中華そば(小)とやきめし(並)の「Bセット」(1000円)か迷った挙げ句、後者に決定。何か、この日は米を喰らいたい気分だったのだ。

で、まず運ばれたのが中華そば(小)。

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ネギがテンコ盛り!そして、このスープの色!小サイズといえどもしっかりと量がある。ネギ山をかき分けて麺を引っ張り出してすすってみる。うわっ、味がかなり濃い。そのため、やや太めの麺を使っているというワケか。

食べていて、私のお気に入りの丸の内『濃厚中華そば 佐とう』を思い出した。

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これが『濃厚中華そば 佐とう』の看板メニュー「チャーシュー中華そば」。スープは『新福菜館』と同様に真っ黒だが、舌を刺すような辛さはない。ほんのりと甘く、まろやかなのだ。きっと、それは使っている醤油が違うのだろう。

『濃厚中華そば 佐とう』は、三河産のたまり醤油を使っているのだ。私自身がたまり醤油を使った料理を食べ慣れているというのもあると思う。

『新福菜館』の「中華そば」もマズイわけではない。たっぷりのネギとともに麺を食べると、ネギの甘みがスープの辛さを和らげてくれるのだ。ほかに具材として、薄切りのチャーシューとモヤシが入っていた。

中華そばを3、4口食べたところでやきめしが運ばれた。今回は中華そばよりもこっちが目的だったのだ。

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やきめしも色が真っ黒(笑)。さぞかし辛いだろうと思ったが、それほど塩辛くはない。ほんのりと甘いのだ。これは、チャーシューのたれを使っているのか???

写真ではよく見えないと思うが、細かいチャーシューもたっぷりと入っている。そのため、肉の旨みがハンパないのだ。やきめしとしてのクオリティは非常に高い。

では、中華そばとやきめしを交互に食べたらどうか?これがまた不思議なくらいよく合うのである。これまで私はラーメンもチャーハンもあっさり系を好んで食べてきた。「あっさり×あっさり=旨い」と思い込んでいた。しかし、今回の旅で「濃い×濃い=旨い」も成り立つことに気がついた。どこまで深いんだ、チャーラーは(笑)。