永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

私が死んだら。

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私は両親と義父母、

義姉と身内の死に直面した。

人は必ず死ぬ。

義母がそうだったように、

つい、さっきまで元気だった人が、

突然亡くなることだってある。

いつ死ぬかは誰もわからない。

私だって明日死ぬかもしれない。

別に死を恐れているわけではない。

第一、死に抗うことなんて不可能なのだ。

例外なく、誰にも死は訪れるのに、

人はそれを意識していない。

だから、惰眠を貪る。

それは、私も。

しかし、人生の折り返し地点を

とうに過ぎた今、

死を意識してみようと思う。

今を懸命に生きる。

つまり、今、死んでも悔いのない生き方をする。

私が死んだら、

祭壇なんかは最低限でいい。

そんなものにお金をかける必要はない。

その代わり、

私が取材した、私の愛した店の料理人を招いて、

私と縁のあった方々に料理と酒を振る舞って、

ドンチャン騒ぎをしてほしい。

望むのは、ただ、それだけだ。