永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

高橋みつるさん。

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高橋みつるさん。

名古屋を拠点に活動するタレント・フリーアナウンサーだ。かなり前に福田ちづるさんから彼の話を聞いていて、ずっとお目にかかりたいと思っていた。

ところが、ちづるさんとみつるさん、私、それぞれフリーで活動しているのに、なかなかスケジュールが合わず、先日、ようやく3人で会うことができた。

www.takahashimitsuru.com

実際に話をしてみて、なぜちづるさんがみつるさんと私を引き合わせたかったのかが何となくわかった。ちづるさんとみつるさんは同じ匂いがするのだ。

「私が24、5歳くらいのときだったと思う。みつる君は詰め襟姿だったもん」と、ちづるさん。

もともと2人は同じ事務所の同期ということもあるが、仕事に対する考えや思いが似ていると思った。それと、自らの夢を諦めず、コツコツと続けているという点だ。

ひと昔前と違って、メディアにおいては地元タレントが活躍する場がほとんどない。とくにテレビにおいては壊滅的と言っても過言ではないだろう。地元タレントのポジションが芸人や地元アイドルグループに取って代わられている。

そりゃ同じくらいのギャラを払うなら、知名度があって見た目も華やかな方を選ぶのはわからなくもない。しかし、番組そのものが芸人頼み、アイドル頼みになってはいないか。

ニュース番組や情報番組は、何かしらの情報を「伝える」ことが使命のはず。にもかかわらず、伝わってくるのは情報ではなく、芸人の面白さだったり、アイドルの可愛らしさだったり。それでよいのかと思ってしまう。

私がちづるさんやみつるさんの立場だったら、さっさと辞めているだろう。でも、2人は諦めなかった。結果、ちづるさんはNHK『さらさらサラダ』のメインMCとなった。みつるさんは事務所から独立して、自ら会社を立ち上げた。

その名も『喋便朗(シャベロウ)』。このわかりやすさ(笑)。私の屋号『取材屋』にも通じるものがある。社名からもわかるように、タレントやフリーアナウンサーの他、結婚披露宴やイベントのMC、そして手話通訳に至るまでとことん喋ることにこだわっている。さらに、

「将来は所属タレントを増やしてタレント事務所にしたい」と、みつるさん。しっかりと将来を見据えているのだ。

この日、ちづるさんは先に帰り、初対面の2人が残った。みつるさんはどう思ったのかはわからないが、私は初対面とは思えなかった。ずっと昔からの知り合いのような、不思議な感覚だった。それはちづるさんと初めて会ったときも同じように感じた。

以前、このブログでちづるさんのことを「戦友」と書いた。ちづるさんはテレビ、ラジオ。私は雑誌、ネットと、主戦場とするメディアは違えど、同じような気持ちで仕事をしているからである。

この日、私とみつるさんは「戦友」になった。