永谷正樹のなごやめし生活

「なごやめし」について書き綴ります。

お友達価格。

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私のようなカメラマンやライターに限らず、すべての経営者、個人事業主の皆様、

「お友達価格でオネガイ♡」と言い寄ってくるヤカラとは、縁を切ろう。

そんなもん、友達でも何でもない。本当の友達なら、友達の商売繁盛を願うはず。

写真やコピー、デザインなど目に見えないスキルを生業としている人たちからそのような話を耳にする。

「お友達価格でオネガイ♡」という言い分を飲食店に当てはめると、そーゆーヤカラがいかに無茶を言っているのかがわかると思う。

「お友達だから飲み代はご馳走して♡」とは、いくら何でも言わないだろう。でも、技術を売る仕事をしている人には言う。

仕入れが要らないから?バカは休み休み言え。現在のスキルを身につけるために学校へ行ったり、本を買ったりする。カメラマンの場合、カメラやレンズ、照明機材、パソコンなども買う。

何百万、ヘタをしたら金額的に何千万も、時間的にも何年間、何十年間も自分自身に投資しているのだ。たぶん、それをまったく分かっちゃいない。

逆に言えば、1コイン撮影をしている「なんちゃってカメラマン」や1文字1円で仕事を請ける「自称ライター」は、オノレのスキルのなさを宣言しているにほかならない。

料理に例えるなら、料理が趣味の素人が仲間内に材料代だけもらって自宅でパーティーを開いているようなものだろう。そんなもん、あきらかに商売ではない。

このように、お金のやりとりを料理や飲食店に当てはめると、本当にわかりやすい。

だいぶ以前の話になるが、あるレストランを運営する会社の広報担当から撮影のオファーをいただいたときの話。撮影内容はアラカルトのみ数カットで予算は2万円。しかも、場所は自宅から車で高速を使って約1時間。

フツーなら断るところだが、別の店に取材でお世話になったここと、私のブログも読んでいたことから、引き受けることにした。

ところが、現場に着くと、広報担当から聞かされていないコース料理やランチの集合写真やイメージ写真を店の料理長から要求された。予定していた時間を大幅にオーバーして撮影をこなした。

当然、それは別途請求になると思い、広報担当に連絡をすると、

「2万円以上は払えない」の一点張り。それに対して私は、

「わかりました。あなたのお店では、客がビールやワインをガンガンに追加注文しても、予算内でやってくれるんですね?」と言ってやった。広報担当は何も反論できなかった。

でも、私はその会社から1円ももらわなかった。あれだけの撮影を2万円でやったという実績を残したくはなかったのだ。それだったら、いっそのこと「お友達価格」でタダの方がマシだと思ったのだ。「友達」になった直後に絶交したけど(笑)。フン!おととい来やがれ!ってんだ!

「お友達価格」を持ち出してもよいのは、仕事を依頼する側ではなく、請ける側ではないかと私は思う。