永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

プライド。

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Facebookで同業の仲間と盛り上がる(?)のが、カメラマンというだけで友人や知り合いからノーギャラで仕事を依頼されるというもの。カメラマンに限らず、デザイナーさんやメイクさんからもノーギャラとまではいかなくても、「お友達価格」を求めてくるという話はよく耳にする。

お友達価格については、このブログでも書いたので、それをご覧いただきたい。まぁ、結論から言えば、お友達価格を持ち出してもよいのは、仕事を依頼する側ではなく、請ける側。それに尽きる。

nagoya-meshi.hateblo.jp

技術をウリにしている人たちがノーギャラやお友達価格を求められて怒り狂っているのは、もちろん、タダ働きさせられたことにあるが、それ以上にプロとしてのプライドを傷つけられたこともある。皆、「ナメられている!」、「軽く見られている!」と憤っているのだ。

私の場合、お友達価格を求められることはない。それは雑誌やwebに仕事で撮影した写真が載っているからだと思っている。どうやら、一般の人からすると、私のような出版系カメラマンは敷居が高い、つまり、高額なギャラを貰っているように見えるようだ。実際はカメラマンカースト制度(笑)で出版系カメラマンは最下層なんですけど。ですので、お仕事のオファーはお気軽に(笑)。

それに私は自分のことを軽く見られていようが、別に何とも思わない。実際、一般の人から私のやっていることを見たら、そう見えるかもしれない。だって、ご飯を食べに行ったり、飲みに行ったりして、そこで写真を撮ったり。実に楽しそうじゃん。っていうか、仕事じゃなくてほとんど遊びじゃん(笑)。いや、実際に楽しいんだけど(笑)。

そもそも、カメラマンやライターってのは、カタギの仕事ではないのだ。それを自覚すべきなのだ。だからといって、オノレの仕事に誇りを持っていないわけではない。逆に持ってなきゃ、こんな仕事、四半世紀もやってられるかってぇの(笑)。

軽く見られても、遊びだと思われたっていいじゃないか。実はそれでもキチンと仕事をしている。なんか、それ、カッコイイだろ(笑)?