永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

関西うどん新麺会2020。

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2月2日(日)、大阪・新阪急ホテルで開催された「関西うどん新麺会2020」に参加させていただいた。これは、年に1回、関西のうどん店の店主や業者、うどんファンが一堂に会する、いわゆる新年会。名古屋を拠点にグルメ取材をしている私がなぜ、呼ばれたのか。それはこの方と親交があるからだ。

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大阪・難波『き田たけうどん』の店主、木田武史さんである。木田さんとの出会いは15年ほど前。前身の『釜たけうどん』がオープンしてまだ間もない頃に『週刊アサヒ芸能』のカラーグラビアの取材が縁となった。

あ、木田さんが脱いだわけではないのでご安心を(笑)。たしか、芸能人やスポーツ選手イチ推しの店という連載企画だったと思う。なんばグランド花月の近くにあったこともあり、吉本の芸人がよく食べに来ていたのだ。今も『き田たけうどん』の看板メニューである「ちく玉天ぶっかけ」をバシーッと撮影させていただいた。その旨さときたら、かなり衝撃的だった。

木田さんはもともとうどんマニア。自分でうどんを作っていては、そのレシピをネットで公開していたらしい。それが高じてうどん店を開店させたという話をしたのを今でも覚えている。今や関西のうどん界でその名を轟かせているからスゴイ。

『週刊アサヒ芸能』の取材後、やはり大阪という距離もあって、ずっと疎遠になっていた。が、5年ほど前に岐阜で開催された全日本食学会のイベントで再会し、以来、木田さんが名古屋へ来られたときに食事や飲みに行ったりする仲となった。また、私も大阪出張の際は可能な限り、『き田たけうどん』に立ち寄らせていただいている。

実は毎年、新麺会に誘われていたのだが、開催時期が仕事の〆切が集中する1月末か2月なので泣く泣く断っていたのだ。しかし、今回は新麺会のために前倒しで仕事をしたおかげで参加することができた。いやぁ、正直キツかった(笑)。

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新麺会には、名古屋のうどん店の店主も参加していた。食べに行ったことはあるものの、面識のなかった方と親交を深めることができた。

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中でも港区『高砂』の堀江高広さん(写真左。右は今池『うどんや太門』の衣笠太門さん)は、ずっとお目にかかりたかった方の一人。名古屋には美味しい手打ちの店は数あれど、私の中で『高砂』は別格だったのだ。それはこのブログでも紹介したことがある。こんな美味しいきしめんを打つ店主はいったいどんな人だろうとずーっと思っていたのだ。

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なんと、昨年亡くなった『和風フレンチレストラン 仁』の渥美仁規シェフ、いや、仁さんと親交があったという。その話を聞いた瞬間、グッと距離が縮まった。きっと、仁さんがそうだったように、旨いものに対するこだわりはハンパないと思う。まずはあらためて食べに行って、取材でゆっくりとお話を聞きたいと思った。

仁さんは亡くなってからも、私に必要な人を繋げてくださるのか。そう思うと、本当にありがたい。その感謝の気持ちを直接伝えたいのに仁さんは、いない。仁さん、あなたは多くの人に影響を与えていたんですよ!

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そして、もう一人。那古野『黄瀬戸』の店主、沼倉徳之さんから紹介していただいた豊明『十四明(とよあけ)』の加納雄二さん。彼が打つうどんは、愛知県産小麦きぬあかり100%。愛知県内でもきぬあかりを語らせたら彼の右に出る者はいないという。小麦だけではなく、お米や醤油、調味料などもこだわり抜いている。『十四明』にも絶対に食べに行く。

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新麺会では、関西在住のFacebook友達にも会うことができた。鷲見演博さんや黒谷仁洋さん。そして、関西で絶大な人気を誇る『魔法のレストラン』の平井直人さん。『情熱大陸』でアメリカ・ボストンに進出したラーメン店『Tsurumen Davis』の店主、大西益央さんのドキュメンタリーを撮影したディレクターでもある。

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あと、木田さんの右腕、『き田たけうどん』の大原明子さんも。私が『き田たけうどん』に行くと、いつも大原さんは満面の笑顔で迎えてくださる。それが嬉しいんだよなぁ。

それと、姫路の駅そばで有名な『まねき食品』の竹田典高社長とは思いっきり仕事の話ができた。まだ詳細は明らかにできないが、これも絶対に実現させたい。

話はできなかったが、森本麻衣子さんや城戸泉志さんの姿もあった。皆様、また名古屋へ遊びに来てください♪

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料理もお酒も美味しかった。『関西新麺会2020』に参加された皆様、そして、主催者の木田さん、ありがとうございました。とてもよい刺激をいただきました!