永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

スイッチ。

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私は仕事とプライベートを区別するのが苦手である。それは、このブログで何度か書いてきた。それは、カメラマンやライターというのは単なる職業ではなく、生き方にあると思っているからだ。かといって、特別な存在でも何でもない。カメラマンやライターに限らず、モノを創るということはそういうことではないだろうか。

自分の目で見て、心が動いたときにシャッターを切る。ふとしたときにフレーズが浮かんできて、キーボードを叩く。生活そのものが創作活動なのである。そう思うと、なんとすばらしく、なんと楽しいことだろう。

とはいえ、時間や空間のあるこの世界で生きている以上、〆切というものがある(笑)。自由を求めてフリーになったはずなのに、かえって不自由になったという不条理を今、思いっきり味わっている(笑)。まぁ、自分を必要とする人がいるのは、自由を得ることよりも、何も代え難い、ありがたくて嬉しいことなのだが。

昨日はブログで公約した通り、大阪市内で仕事を終えてから、近くのネットカフェに籠もって原稿を書きまくった。私が入ったブース席のちょうど向かい側の席から、ネットゲームか何かをやっているのか、ときどき大声で叫ぶ奴がいて辟易したが、ウルトラ集中力で原稿を完成させることができた。

14時半頃に入店して、店を出たのが19時半頃だから、5時間ほどで書き上げたことになる。文字数にして約3000文字。400字詰原稿用紙7枚半。まぁ、こんなものだろう。

今朝、ホテルから撮影現場へ向かうときと、ネットカフェのブース席に座った瞬間、一つ気が付いたことがある。仕事モードのスイッチが入ったのである。仕事とプライベートを区別するのが苦手と言っていた私にもスイッチがあったことに気が付いたのだ。

しかも、スイッチが入った瞬間、それを心地良く感じた。やはり、私は仕事が好きなのだ。この命が燃え尽きるまで写真を撮っていたいし、文章を書いていたい。今年は仕事のオファーを待つばかりではなく、ガンガンに攻めて、攻めて、攻めまくって、1枚でも多くの写真を撮り、1文字でも多くの文章を書く。それが私の生きる道なのだ。

※写真は、ネットカフェへ行く前に立ち寄った難波『き田たけうどん』の「きざみうどん」。木田さん、ご馳走様でした。