永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

情報源。

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よく人から、それもとくにメディア関係者から、「いつもどうやって店を探しているんですか?」と訊ねられる。

そりゃネットで調べることもあるし、たまたまテレビを見ているときに情報を入手することだってある。そんなことは私に限ったことではなく、ライターなら誰だってやっていることだろう。

私はキャリアだけは長いので、これまで培ったコネクションがある。と、いうと、カッコよく聞こえるな(笑)。今まで何百軒、何千軒も取材に行っているので、その中から企画に相応しい店を選ぶだけ。ただ、それだけなのである。

だから、店によっては何度も足を運ぶこともある。っていうか、1回こっきりということはほとんどない。ある店のオーナーからこんなことを言われた。

「これまで何十人というライターさんが取材に来たけど、何回も取材に来るのはナガヤさんくらいしかいないですよ」と。

断っておくが、同じ媒体で同じ店を何度も紹介するということはない。媒体が変われば、また新しいネタとして紹介することができるのだ。あ、もちろん、新しい店の開拓も忘れてはいないからご安心を。

取材で何度もお世話になっていると、互いに信頼関係が生まれるというか、ライターと取材対象という間柄から友達になる。そうなると、いろんな情報も入る。あの店が流行っているとか、新しくオープンするらしいとか。それを基にリサーチをかけるのだ。

あと、情報は飲食店関係者からばかりではない。類は友を呼ぶ。私の周りには、食べることが大好きな人が沢山いるのだ。彼らからも情報をいただく、というか、一緒に食べに行ったり飲みに行ったりする。これも貴重な情報収集活動なのである。いや、私自身が楽しんでいるだけだな(笑)。

ネタ探しは大変だが、そこからまた縁が生まれると思うと楽しい。