永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

父。

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昨日は、父の命日。

 

亡くなったのは8年前。

私が42歳のとき。

 

父が42歳のとき、

私が生まれた。

 

今でこそ、

40歳を過ぎて

父親になることは

珍しくはない。

 

しかし、

当時はレアケース。

 

家に遊びに来た友達が父を見て、

「ナガヤの父さんって、

お爺ちゃんだな」

と言われるのが

死ぬほど恥ずかしかった。

 

父が亡くなったとき、

今の自分に

生まれたばかりの子供がいることを

想像してみた。

 

そんなの、

愛おしいに決まってる。

 

そう思った瞬間、

記憶の中に埋もれていた

父の手の温もりや

父の膝の上の感触が

蘇ってきた。

 

たしかに、

私は父に愛されていたのだ。

 

父とサシで食事へ行ったのは、

生涯でたったの一回。

それも、私の仕事絡み。

 

でも、

嬉しそうに寿司を

頬張る父を

私は一生忘れない。

 

私は息子たちと

あと何回、

サシでメシが食えるだろう。

 

父もそんなことを

考えていたかもしれない。

 

親父、ありがとう。

 

※写真は'07年に自宅で撮影したもの。一緒に写っている長男は当時小学校3年生。