永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

電話取材。

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グルメ取材が8割の私。残り2割は、人物のインタビュー取材。本来であれば、昨日は、いや、一昨日から1泊2日間で京都へ行く予定だった。しかし、新型コロナウイルスの影響で、現場へ行かずに電話で取材するように編集部から通達があったのだ。

もしも、取材のために外出して感染したり、逆に私が取材相手を感染させたりしたときのリスクを負えないからであり、コンプライアンス上、その判断は正しい。

取材にもっとも必要なのは、ジャンルやテーマによって異なるが、私の場合は取材相手との信頼関係であると思っている。対面して会話をすることで、お互いに信頼関係が生まれて、話しにくいことも話してくれたりするのだ。

しかし、電話での取材は、相手の表情が見えないし、現場の空気感も読めない。そんな状況で相手との距離感を縮めようにも限界があるのだ。だから、どうしても通り一遍な質問に終始してしまう。

結局、文字数が埋まりそうなだけ話を聞いて電話を切った。その時間、約1時間。普段はその倍以上かけて話を聞くから、効率がいいっちゃぁ、いい。

でも、本当は取材相手から引き出した数多くの言葉を紡いでいくのがライターの仕事なのだ。電話取材はライターとしてかなりの消化不良。普段よりもどっと疲れが出てしまい、電話取材を終えてから2時間ほど昼寝をしてしまった。

フリーランスとして仕事をしている私。25年前に人や時間、場所に縛られることなく、一人で自由気ままに生きようと決めて、フリーランスの道を選んだ。それはまったく後悔していない。一人でいることが好きだし、楽しい。そう思っていた。

あ、フリーランスを辞めるわけじゃないですよ(笑)。いつも一人だからこそ、取材で人に会うのが楽しいということに気がついたのだ。早く日常に戻って、取材の現場に行きたい。

 

※写真は、昨日作った「家モーニング」。ええ、相変わらず、朝食は私が作ってますよー。