永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

誕生日祝いで鰻。

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「誕生日のお祝いに食事へ行こう」と、女房が言うので、ずっと食べたかった鰻をリクエストした。オシャレなイタリアンやフレンチは選択肢に入らないのが結婚27年目の私たち(笑)。まぁ、この日は原稿を書いている途中で出てきたから、ぱっと食べてぱっと帰ることができる鰻がぴったりなのだが。

ってことで、自宅の近くにある鰻屋の中でいちばんお気に入りの愛知県岩倉市『うなぎ亭 不二』へ行ってきた。

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前にブログにも書いたことがあるが、ここは私たち家族にとって思い出が詰まった店。前回来たときはしんみりとなってしまったが、今回は息子たちが小さかった頃の思い出話に花を咲かせた。

nagoya-meshi.hateblo.jp

今でこそ長男はすっかり落ち着いたが、子供の頃はいわゆる「ゴソ」だった。絶えず動いていて、少しもジッとしていられないのである。家族で食事に来ても、襖を破ってしまうのではないかとヒヤヒヤしたものだ。

女房が注文したのは、いつも通り「ひつまぶし」。私は、うな丼の上にあたる「中詰め」。お腹がペコペコだったので、ご飯を大盛りにした。

うん。相変わらず美味しい。関東のように蒸さない地焼きにもかかわらず、鰻はふわっとしていて口の中でとろけるような食感。タレも甘すぎず、辛すぎずちょうど良い塩梅。ご飯の炊き加減もベスト。本当に昔から変わっていない。ホッとするね。

ただ、気になったのは客の入り。店に入ったときから食べ終わって帰るまで、私たちだけしかいなかったのである。やはり、新型コロナウイルスの影響をモロに受けているのだ。

食べ終わった頃に、店主の伊藤淳二さんが席まで来てくださり、話を聞いた。やはり、状況はかなり深刻で、テイクアウトをはじめたものの、どうやって告知すればよいのかという話になった。では、私のFacebookで、ということになったが、せっかくなのでこのブログでも紹介させていただこうと思う。

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テイクアウトのメニューは↑こんな感じ。「うな丼(4切)」2850円、「うな重上(6切)」3600円、「ねぎまぶし丼」(2430円)など。ここは本当に美味しいので、近隣の方は是非、食べてみてください。

あ、それと、緊急事態宣言により4月29日(水)から5月6日(水)までは店内での飲食は休業し、テイクアウトのみの営業になるのでご注意を。

伊藤さんは、ほぼ毎日、このブログを見ていてくださるそうで、本当にありがたい。実際、毎日続けるのは大変で何度も心が折れてやめたくなったこともある。でも、彼のような人がいるからそれがブログを書き続ける原動力となる。

今、飲食業は本当に大変だと思う。フードライターとして何もできない自分に対しても、不甲斐なさを感じている。でも、何とか踏ん張ってほしい。100年に1度の非常時ゆえに、これを乗り越えることができれば、これから何が起ころうとも絶対に大丈夫だから。飲食業の皆様、ともに乗り越えましょう!応援しています。