永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

セミナー、嫌い。1

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「嫌い」シリーズの3回目は、セミナー。

セミナーには何回か参加したことがある。商工会議所などが主催の、実用的で無料のやつね。ここでいうセミナーは少し違う。

まずは、嫌いというよりも、もう論外だけど、自己啓発系のセミナーね。ついでに言うと、自己啓発本も大嫌い。あ、自己啓発本のゴーストライターをしている友人がいるんだけど、「あんな本を読んだら、人として終わりだよ」だって。書いている本人がそう言うんだから間違いない。

自己啓発セミナーに行きまくった友人もいる。参加した直後は気分が高揚して、何でもできると錯覚してしまう。ところが、セミナーで教わったことをコツコツと実践しても、なかなか成果が現れない。そうなると、「努力が足りない」って考えてしまうんだってさ。何しろ、セミナーが絶対に正しいと信じているから。

でも、努力をしても現状はなかなか変わらない。今度は自分自身を責めるようになる。これが自己啓発系のセミナーの恐ろしいところだ。

もともと、何らかのコンプレックスがあって、それを何とかしようとセミナーに参加したわけである。ところが、コンプレックスを克服するどころか、ますます自己否定に走ってしまう。

で、どうするか。再びセミナーに参加してしまうのである。自己啓発本も同じこと。成果が出ないと、切り口が異なる本を何冊も買ってしまう。それがセミナーの運営会社や本の出版元の狙いなのである。わざわざそれに乗っかることはない。

私の友人はどのようにして自己啓発セミナー通いをやめることができたのか。それは後から書くことにする。

あと、有名な経営者のセミナーも嫌い。これもお付き合いで数回参加したことがあるが、1ミリも心に響くことはなかった。このテのセミナーは、パターンがある。まず、起業する前は貧しかったってやつね。貧乏な家庭に生まれたとか、女性経営者の場合、離婚して幼い子供を養わねばならなかったとか。

しかも、学歴もコネもないという話。就職してからは持ち前の根性でトップセールスマンになった。で、独立。ところが、トップセールスマンだったことが逆に災いとなって挫折を味わう。例えば、社員に総スカンされたり、カネを持ち逃げされたり。そんなドン底の状態からいかしてに抜け出すことができたのか、という話。

だいたい、こんなもんでしょ。でも、何でお金を払ってまで、人のサクセスストーリーを聞かなくちゃならないのかが私にはさーっぱりわからない。もちろん、取材でそういう話を聞くこともある。そのときは思いっきり感情移入する。しすぎて泣いてしまうこともある。でも、セミナーとなると冷静になってしまうのだ。

おっと、またまた1000文字を超えてしまった。どうも最近はこのパターンが多いな(笑)。もったいぶっているわけではない。ブログは長すぎてもダメなのである。

ただでさえ閑古鳥が鳴いているこのブログが、「嫌い」というネガティブな内容では読者様がドン引きするかもしれない。しかも、読者様の中には異業種交流会やセミナーが心の支えになっている人もいるだろう。

断っておくが、そこに参加する人をディスっているわけではない。自分を変えたい、成功のノウハウを学びたいと思っている人ばかりだと思うから。私は是々非々で物事を考えて判断する。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」なんてことはないのでご安心を。