永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

現場へ行く。

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今日もすばらしい笑顔に出会うことができた。三軒もハシゴしたので、身体はヘトヘトだが、心は満たされている。取材にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

私は「取材屋」である。ゆえに、現場に出てナンボなのである。アフターコロナは世の中が大きく変わるといわれている。コロナ禍で普及したテレワークが当たり前のスタイルになったとしても、私には関係ない。現場へ行く。現場で照明機材を組んで、シャッターを押す。そして、現場で現場の声を聞く。

編集プロダクションで働いていた頃、常時3~4本の仕事を同時進行でこなしていた。ここで言う仕事とは、取材して、撮影して、原稿を書いて、写真を編集部に送るまでのことを指す。明日が写真と原稿の〆切で、今日動くということも珍しくはなかった。とにかくメチャクチャ忙しかった。

「この仕事はなぁ、ヒマになることほどツマラナイことはないんだ」と、社長は言っていた。当時は、「忙しさにも限度があるわ!」と、反抗していた。が、コロナ禍で仕事がまったく無くなって、社長の言葉が身に染みた。

先週からお世話になっているお店のテイクアウトメニューの取材と撮影をはじめた。これはWebメディアの編集部に私の方から「行かせてほしい」と直訴して実現した。

そりゃ、こういう時期だし、持続化給付金も出るし、仕事をセーブすれば、ラクができる。セーブどころか、あえて仕事をしないヤカラも絶対にいると思う(笑)。

でも、それをやって本当に楽しいのか。技術をウリに仕事をしているのに、技術を磨く機会を自分で潰すことなんて私にはできない。第一、ヘタクソな私にそんな余裕もない。何よりも、写真を撮るのが、人と会って話すのが何よりも楽しいのだ。

だから、私は現場へ行く。これからも、いつまでも。