永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

お仕事をください!

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私の仕事の中で、もっとも効率がよいのは広告撮影である。現場へ行って撮影して、帰宅後に画像処理をしてギガファイル便で送ったり、Googleドライブにアップロードすれば仕事が終わるのだ。

一方、メディアの仕事は現場へ行って話も聞かねばならないし、原稿も書かねばならない。しかも、ここだけの話、ギャラも安い(笑)。それだけではとても生活できないほど。でも、いちばんやりがいを感じている仕事であるのは間違いない。

いちばん嬉しいのは、取材したお店から、広告撮影のオファーをいただくこと。今、広告撮影のお仕事をいただいているクライアント様は、すべて取材が縁だった。掲載された写真をえらく気に入ってくださり、「ウチのメニューを撮ってもらえませんか?」とご依頼されるのがパターン。

いわば、これが私のビジネスモデルなのである。ビジネスモデルという言葉を使ってみたかっただけだけどね(笑)。でも、メニューは季節ごとに替わるし、全メニューをリニューアルすることもある。撮影は1回こっきりではなく、オファーをいただいたら長い付き合いとなる。

私は『食べログ』や『ぐるなび』、『ヒトサラ』などグルメサイトの仕事をしたことがないのでよくわからないが、おそらく、広告代理店から派遣されたカメラマンが撮影するのだろう。ひょっとしたら、撮影のときに初めて店を訪ねることだってあるかもしれない。

しかし、私の場合は違う。事前に取材をしているので、店のコンセプトや名物料理だけではなく、客層、価格帯も熟知した上で撮影をする。実はこれ、スゴイことなのである。要するに、店が望む写真を撮ることができるのだ。

実は、少し前に取材した店から撮影のオファーをいただいた。本当に嬉しいし、ありがたい。取材という行為は、その人が生きてきた人生や店が歩んできた歴史を垣間見ることだと私は思っている。

さらに仕事で絡むというのは、私という存在がその人の人生にも、店の歴史にも影響を与えると捉えている。傍観者からキャストになる、とでも言うべきか。絶対にその方が楽しい。

あ、もちろん、このブログや私のHP、SNSで見た写真がきっかけで撮影をお願いしたい、というオファーも大歓迎です。私にお仕事をください!