永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

困難は人を成長させる。

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今週から地獄の、もとい、ウルトラハードコアな1週間がはじまる。3日間の取材・撮影と同時進行に〆切が近づいているweb媒体の原稿を書かねばならないのだ。7月の4連休くらいまでは、8月のお盆休みまでゆったりとしたスケジュールだった。

が、雑誌の仕事のオファーを承けたところから大幅に狂った。いや、大歓迎なんだけどね。仕事ってのは、ヒマな人には来ない。よくわからないけど、“気”というか“オーラ”みたいなものが関係しているのではないかと思う。

だから、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛期間もずっと仕事モードを持続してきた。今、こうして忙しく仕事をさせていただいているのも、私が“気”や“オーラ”を発していたからだと思っている。

たしかに、仕事がないときは誰でも不安になる。自分はダメなヤツだと責める。そんな風に藻掻けば藻掻くほど苦しくなる。仕事がないからといって愚痴をこぼしたり、ネガティブな心境になっていると、逆に仕事は逃げていく。そしてまた落ち込む。まさに負のスパイラルである。フリーとなって25年間、そんなことは嫌というほど体験した。

仮に仕事がなくても、「今は時期ではない」と、それを受け入れる。休みをもらったと思ってのんびりと過ごす。または、何か仕事を見つける。仕事に終わりはないから必ずやらねばならないことは見つかるはずだ。仕事場の掃除や片付け、模様替えでもいい。それらも立派な仕事だ。

このブログにも書いたが、私は外出自粛期間でできた約1ヶ月間、HPの制作や動画の撮影、編集に費やした。web媒体の編集部に直談判して、窮地に陥った飲食店のテイクアウトやお取り寄せのメニューを取材して、紹介させていただいた。撮影した写真はすべて取材先の飲食店に提供した。

飲食店の皆様は大変喜んでくださった。「コロナが終息したら、また笑顔で会おう」と約束した。それが今でも私の原動力となっている。約1ヶ月の外出自粛期間は私にとってかけがえのないものを与えてくれたと思っている。

生きていると、さまざまな困難にぶつかる。その渦中にいると、前が見えなくなる。前どころか、進むも地獄、退くも地獄ということだってある。しかし、その困難も自分がこれから生きていくために絶対に必要であるという思いで、1ミリでも前に進む。私はいつもそう自分自身に言い聞かせている。