永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

生き抜く力。

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ある小学校で新型コロナの感染者が出て、今日予定していた終業式がなくなったと聞いた。今年は新型コロナの影響であらゆる学校行事が中止になっていると思う。学校生活の思い出になる遠足も運動会もナシ。本当にかわいそうだと思う。

わが家の長男は大学院生、次男は大学生だが、彼らの生活も一変した。とくに次男はオンラインで授業を受けてはいるものの、ほとんど学校へ行くことはない。

大学生活は勉強だけではない。友達と遊んだり、アルバイトしたりする中で自分の生き方を決めていくのだ。それができないのは悲劇としか言いようがない。

今日から夏休みだというのに、県外への移動は自粛。友達とも遊べない。どうやって過ごすのだろう。ゲームやテレビ、いや、今はネット動画か。それくらいしかないよなぁ。親も仕方がないと大目に見ていると思う。

いや、大人たちは経済をまわしていくのに必死で子供のことまで考える余裕がないようにも見える。学校の先生だって、どうしたらよいのかわからないだろう。何しろ、この未曾有の事態は誰も経験していないし、乗りきる方法も誰も知らないのだから。今は耐えるしかない。

このコロナ禍がどこまで続くか見当もつかないが、友達と一緒に遊んだり、ときにはケンカしたりということを経験しないまま成長していくことだって考えられる。そうなると、5年先、10年先の世の中も大きく変わっていくと思う。決して善い方向へ進むのではない。その逆だ。

今、教育の世界では、どんなことになっているのだろう。政府と同じで対処療法的なことしか手を打っていないのではないか。それも仕方がないことだが、何て言うのかな、子供たちに勉強だけを教えるのではなく、コロナ禍であろうが、人生で何が起こっても、人には生き抜いていく力があるということを伝えてほしい。

学校の先生にそれができないならば、私が代わりに話したいくらいだ。とくに自分の生き方を決める時期に入る高校生や大学生に話をしてみたい。大人の1年と子供の1年とはまったく違うのだから。こんなときに自分が大学や専門学校の講師でないことが悔やまれる。いつかまた学校で教鞭を執る日が来ると信じている。