永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

エール。

f:id:nagoya-meshi:20200818215242j:plain

一昨日、テレビ愛知『デラメチャ気になる!』の担当DとADさん(2人とも女性)の顔合わせと打ち合わせを行った。福田ちづるさんがMCを務めるNHK『さらさらサラダ』も担当しているそうで、打ち合わせよりもバカ話に終始(笑)。

あ、打ち合わせもきちんとやりましたのでご心配なく。ただ、あまりにも楽しくて、かなり遅くなってしまった。で、ADさんの自宅が私の自宅の方向と同じということで、最寄り駅まで送っていくことになった。

話を聞いてみると、年齢は20歳。ってことは、次男と同じではないか。ヘタをすりゃ彼女の父上よりも私の方が年上かもしれない。彼女からすれば、私は完全におっさんなんだろうなぁ(笑)。そんなことを思いながら、車を走らせた。

彼女は専門学校を卒業後、テレビの世界へ飛び込んだ。もともとYouTubeなどネット配信動画に興味があったが、テレビに映る芸能人の姿を見てテレビ業界で働くことを決めたという。

「“素”の部分で勝負するYouTuberに対して、芸能人は作り込んだキャラで勝負しているじゃないですか。それがスゴイなぁと思って」とか。

この日の打ち合わせ時に、いや、雑談(笑)の中で、ネットは自分の欲している情報しか入らないからものの考え方が狭くなること。その点、雑誌は興味のない記事も載っていて、読んでみるとそれが意外と面白かったり、それをきっかけに興味を持つようになるかもしれないことを私は話した。それが専門学校時代の先生とまったく同じ話だったらしい(笑)。

「考え方が狭くならないようにするには、どうすればイイですか?」と、聞かれたので、あらゆる事象に対して疑うことをアドバイスした。これも先生の指導とまったく同じらしい。って、私ゃ先生か(笑)。

それにしても、ジャンルは違えど、メディアの仕事に興味を持ち、そこに身を投じた若者がいるという事実がおじさんには嬉しい(笑)。が、テレビはお上から許可をいただいて仕事をしているので、雑誌やネットと違ってさまざまな規制がある。

間違いなく、ひと昔前よりそれは厳しくなっている。何かを伝えたり、表現したりする者にとってはストレスでしかない。それ以外でもこれから先、いろんなことがあると思う。そりゃ辛いことも沢山あるだろう。しかし、それ以上にやりがいもあるのは間違いないと私は断言できる。

どうか、夢を諦めないでほしい。車から下りて駅へ向かって歩く彼女に私は心の中でエールを送った。