永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ひたすら、やりたいことをやる。

f:id:nagoya-meshi:20200821001114j:plain

私はもともと雑誌のカメラマンであり、ライターである。今は雑誌の仕事が少なくなり、主戦場はWebメディアになった。だからといって、自分のことをWebライターだとは思っていない。

気持ちは雑誌ライターのまま。なぜなら、雑誌でもWebメディアでもやることは同じなのだから。読者目線で取材をして、読者に必要な情報をわかりやすく、面白く書く。それが私の仕事である。

そもそも、Webライターとは何かがわかっていない(笑)。クライアントに依頼されて、何かしらの文章を書くのだろうが、取材が必要なのかさえも知らない。

これは私の勝手な想像だが、Webライターには文章力以外にも検索サイトで上位表示されるSEO対策のノウハウも必要なのではないか。そうなると、SEO対策の知識がまったくない私はWebライターにはなれない。

いや、Webメディアのライターといえども、SEO対策のノウハウを身につけた方がよいのではないかとも思った。が、twitterでフォローさせていただいている俳優の佐藤二朗さんのツイートを見て、その考えは間違いだったと思った。

 佐藤二朗さんのツイートはとにかく面白く、とくに酔っ払った状態(と思われる)でも、そのときの心情をありのままに書いている。声を出して笑ってしまうこともあるほど。映画やドラマを見て、もともと好感を抱いていたが、ツイートを見るようになってから、さらに好きになった。

上記のツイートは、珍しく(?)マジメな内容。演者としての立ち位置からの核心をついた発言である。役者もライターも同じで、読者の心の芯に届くことを祈りながら、やりたいことをやればよいのだ。

やはり、私にはクライアントの利益のために書くWebライターもコピーライターも向いていない。「読者目線で取材する」ということは、取材現場である飲食店で私自身が思いきり楽しむことである。その喜びを伝えるのである。

それはテレビの仕事にも通じる。先日、福田ちづるさんと電話で話していたときのこと。「評論家っぽく話ができる人は沢山いるけど、ナガヤさんは、共演者の感想に“合いの手”を入れたり、笑ったりできるでしょ。テレビ向きだわー」とお褒めの言葉をいただいた。

私はロケ現場で共演者のタレントさんや芸人さんが喜んで食べてくれるのがフツーに嬉しくて仕方がないのだ。それを表現しているだけなのである。それを面白おかしく見せるのは、編集の力だろう。佐藤二朗さんのおっしゃる「頭の良い然るべき方々」にお任せすればよいのだ。

私は、ひたすら、やりたいことをやる。