永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

立ち位置。

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最近、

「立ち位置」について

よく考えることがある。

 

人それぞれに

「立ち位置」があり、

物事の捉え方も

「立ち位置」によって異なる。

 

とくに、持つ者と

持たざる者では、

考え方がまったく違う。

 

持つ者は、

消費税が10%になったくらい

どうってことはない。

しかし、

持たざる者にとっては

死活問題である。

 

企業経営者であれば、

法人税が上がるのは

たまったものではない。

一方、雇われの身であれば、

法人税なんぞは

まったく関係ない。

 

ほかにも、

病に苦しむ者と健康な者。

結婚している者と独身の者。

子供がいる者といない者。

 

それぞれが互いの「立ち位置」で

オノレの言い分を主張し合う。

 

いわゆるポジショントーク。

それに共感する者たちが群れる。

 

それが一つの「力」となり、

「立ち位置」の異なる者同士が

いがみ合う。

 

彼らは言う。

「この立場になってみないとわからない」と。

 

正論である。

わかるわけがない。

わかり合えるわけがない。

 

「立ち位置」の異なる者の間にある

溝は埋まることはないのだろうか。

 

人には想像する力がある。

人を思いやる心もある。

 

仏教でいうところの

「慈悲」の心だ。

 

「慈悲」の心が

この世から争いをなくし、

「世界ヲ明ルク」する。

 

そう、思わないか?

自戒を込めて。